8月4日(木)は中国の七夕。『中国情人節(チャイニーズバレンタイン)』ともよばれ、毎年、多くのカップルがロマンチックな⁉︎一日を過ごす記念日。
中国では、旧暦にあわせて祝うため、毎年日付が異なり、2022年は8月4日が『七夕』。週末ではなかったので、『七夕』当日の夜、若者でにぎわうといった目立った光景は少なかった。もちろん、上海市内では、今でも移動する際に、PCR検査の陰性証明(72時間以内)が必要なほか、感染リスクもあるため、行動が慎重になっている傾向もあり、記念日を家で祝うカップルも多くなっていることも考えられる。
かつては、ショッピングモールや飲食店など、実店舗における『七夕商戦』が盛り上がりを見せていたが、今年は、少し異なった趣があった。「モノ」よりも「コト」消費に関心が集まり、各地でも伝統的な文化体験やイベントが開催され、カップルで時間や体験を“共有”することが人気になっている。
ショッピングモール1Fのイベントスペースに目立つ
可愛いピンクの七夕特設会場(上海)
ただ、ECサイトなどのオンラインショッピングサイトでは、例年通り、『七夕』イベントに力をいれ、女性に喜ばれるコスメ商品やジュエリーを中心に「限定商品」や「限定パッケージ」などを販売、イベントの『存在感』を示し、『七夕商戦』を繰り広げていた。
ECサイトのセレクト商品を集めた「七夕特設会場」
(オンラインサイトより)
上海では、封鎖期間を終えて、『リベンジ消費』といった言葉も話題になっているが、『リベンジ消費』とはいっても、一部のみで、衝動買いする傾向は落ち着き、本当に必要なものを購入するといった理性的な消費を選択する若者も以前より増えてきたと感じている。また、週末を使って、近郊にキャンプに出かけ、自然の中でゆっくりと過ごし、食事やプレゼントにこだわらないなど、記念日の過ごし方もますます多様化している。
若者に人気のショッピングセンターで「七夕」イベント(上海)
もちろん、大多数は「記念日にはプレゼント!」派で、セレモニー感を重視しているであろうが、プレゼントを手作り(DIY)することが少しずつ増えていくなど、価値観にも多少変化が出てきたようにみえる。
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