上海のカフェ市場はすざましい勢いで増え続けている。中国最大の口コミサイト「大衆点評」で「カフェ(咖啡店、咖啡庁)」を検索すると、規模はともかく、約1万店ヒットするほどだ(2021年8月12日現在)。
カフェ好きには、よりどりみどり?で、まさにテンションがあがるカフェ天国な上海だが、カフェ激戦区でもあり、入れ替わりも激しい。とくに、“カフェ通り”と呼ばれる通りには個性豊かでユニークなカフェがたち並び、しのぎを削っている。
今回、紹介するのは、カフェ通りの一つとして地元で有名な「永康路」にあり、独特な?コーヒー体験が話題の「SHOWER (淋浴)COFFEE」だ。インタラクティブ性のある「沉浸式(投入式)」カフェとしてネットでの人気も高い。
爽やかなブルーが目印のカフェ「SHOWER」(上海)
店名の通り、“Shower”がテーマで、店の外観も爽やかなブルー。ドリンクメニューは全6種類で、それぞれ「多雲転晴(WEATHERMAN)」、「浴室沈思(SHOWER THOUGHTS)」、「無氧呼吸的苹果(YEAST NEEDS TIME)」、「有梅有肯尼亜(MAY KENYA SOUR)」、「即時行楽(JELLOW+)」、「夏至姜至(SUMMER GINGER BEER)」。
ドリンクメニューは全6種類(上海)
「SHOWER COFFEE」の人気はそのユニークなインタラクティブ体験にある。
まず、カフェの外でドリンクを注文すると、番号が入ったリストバンドを渡される。番号を呼ばれ店内に入ると、スタッフがドリンクを目の前でカクテルのように調合してくれる。
SNS映えするスポットとしても人気(上海)
そして、調合しながら素材や味の特徴を説明してくれて、ちょっとしたショータイムのような時間を演出。1杯1杯、丁寧に紹介しながらつくってくれるので、出来あがった一杯には「自分だけの一杯」という特別感を感じる。
ドリンクが出来あがったら外へ出るシステムなので、店内でまったり長居することはできないが、他カフェにはない、この体験がおもしろい。
目の前で作り方の紹介を聞きながら待つ1杯は新鮮な体験だ(上海)
今回は、スタッフからお勧めドリンクを聞き、人気の高い「無氧呼吸的苹果」を注文。発酵りんごジュースと濃縮コーヒーを調合したものにシナモンを加えたもので、その味はコーヒーというよりもアップル風味の不思議な飲み物になっている。コーヒーが入っていると思って飲むと、見事にその期待を裏切る味なので、逆に新鮮さが増す。
一杯一杯丁寧に解説しながらつくる独特なサービスが魅力!(上海)
「SHOWER COFFEE」以外にも、上海にはまだまだ個性的なカフェが多く見られる。上海を訪れる機会があれば、大手チェーン店もいいが、こうした個性的なカフェも楽しみたい。
SHOWER COFFEE(淋浴):上海市徐匯区永康路117号
最寄り駅は地下鉄1、10、12号線「陝西南路」駅。
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