コロナウイルスの変異種がインドをはじめ日本でも猛威を振るい始めている。暫く海外入国者以外からは感染者が出ていなかった台湾だが、残念なことに9人の航空会社の貨物機操縦士から陽性反応が出てしまった。この事により、また緊張感が走り始めている。
とはいえ街へ実際に出てみると、日中の暑さのせいか、1年以上経つコロナ疲れのせいか、マスクをせずに外出する人々を多く見るようになった。今回蔓延している変異種は感染力が強いとされている為、更なる引き締めが必要と思われる。
コロナウイルスによるパンデミックが起こって以来、台湾でも人々の生活やビジネス形態に様々な変化が現れている。今回は台湾人の日常生活に欠かせないスーパーマーケットについてご紹介しよう。
台湾で人気のあるスーパーといえば大型スーパーを展開する家樂福(カルフール)や大潤發(ダールンファ)、小型のスーパーを数多く展開する全聯(チェンリェン)、頂好(ディンハオ)などが挙げられるが、去年6月に大手の家樂福が頂好を買収する事が発表され、現在までに殆どの頂好が家樂福に入れ替わっているのだ。
もともと大型スーパーを台湾全土に展開してきた家樂福だが、頂好を買収する事で小型の店舗を同時展開する事となる。24時間営業の店舗を「家樂福 新鮮GO」「家樂福 便利GO」それぞれの形態に分け、昼夜問わず生鮮食品が購入できる地域に密着したスタイルの店舗を営業する。
ちなみにこちらは筆者の近所にあった頂好の様子。
オープンから10年が経つ頂好、地域の人々に長く愛用されていた店舗だ
去年の年末に家樂福本部から調査が入り、家樂福経営としての続行が決まり、4月に改装工事が実施された。
改装工事のための休業を知らせるポスター
閉店前日からすでに生鮮食品の販売はストップ
頂好にはオリジナル商品があったが、改装前にはすでに家樂福のオリジナル商品が置かれていた
約1週間に及ぶ改装工事がなされた
そして新しく生まれ変わった新形態家樂福がこちら
パッと見は今までの頂好とさほど変わらないようだ
このように全台湾で今年から徐々にじわじわと店舗の入れ替えを行なっているようだ。
1週間ほどの時間をかけた割には店舗内の商品は生鮮以外はさほど変わらないという印象を受けた。
ギッシリと積まれた種類豊富な野菜たち
小さな店舗はこのように品数が大幅に増えているようだ。
環境を配慮した真空パックの精肉が新しく登場
真空パックの肉は賞味期限もトレー方式のものより長めで食品廃棄の問題にも一役買っているそうだ。
大手スーパの頂好がなくなり、家樂福の店舗が大幅に増える事で、台湾のスーパーマーケット業界に今後ますますの変化が起きそうだ。
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