多くの国民がワクチン接種を済ませたアメリカやイギリスでは、まるでコロナ前の日常を取り戻したかのような賑わいを見せている。ロシアではコロナはもはや風邪扱いとされ、若者の多くがマスクを必要としない様子がテレビでも報道されている。
大型台風2号(スリゲ)が徐々に勢力を上げ近づいてきている台湾。昨日今日と夏のような暑さが続き、近づく台風の影響を感じられる。
4月も後半となった現在、日中はエアコンが必要と感じられるような暑い日が多くなった為、街を歩く人々の中には他国と同じように、マスクをしていない人も多く見かけられるようになった。市中感染が暫く発生していない為か、やはりコロナに対する緊張も薄れてきているように感じられる。
今回は人が密集する場所の代表とも言える台湾の夜市の様子を見てみよう。
地元台湾人に絶大な人気を誇る臨江街観光夜市(通化夜市)を訪れてみた
入り口の様子 多くの人々で賑わっていた
土曜日とだけあって歩くのも大変な程だ
市中感染が起きていた去年の春にはどこの夜市も閑古鳥が鳴くような状況であったが、1年経った現在、土日はどこの夜市も地元の人々で賑わうようになっていた。
密集した状態で多くの人々がマスクをしていないのが現状のようだ。
マスクはしているものの、顎にかけた状態の人が目立つ
日本ロスの効果もあってか、寿司店や日本料理店は大盛況であった
しかしながら台湾では日本のように「マスク警察」や「自粛警察」などと呼ばれる人が出現するようなギスギスした雰囲気は全くなく、ただただ「暑いからマスクをしない」「億劫だからマスクをしない」という人が自由に判断し、そしてそれを注意してくるような人はコロナが始まって以来一度も聞いたことがない。そもそも、マスクをしない人がいる事を気にするような人は、密集する場所には近づかない。というシンプルな図式が自然に成り立ち、ギスギスとした雰囲気にはならないようだ。
出かけたい人は自由に出かければいい、それぞれの自由を尊重する台湾ならではの光景なのかもしれない。
ガイドブックに掲載されるような有名店は皆きっちりとマスクをしているようだ
まさかここまでマスクに翻弄される日々が2年も続くとは、できる事なら一刻も早くマスクとは無縁の日常を送りたいものだ。
そしてコロナが流行り初めて以来、夜市に起きた一番の変化はやはり「デリバリーサービスの普及」だ。
デリバリーサービスの看板を掲げる店も増えてきた。
密集を避ける事ができるという点から夜市のメニューをフードパンダやウーバーイーツで注文する人がこの1年で非常に増えてきている。
ピンクのヘルメットの配達員を見るのはもはや日常茶飯事
海外からの観光客が減少した事が大きな痛手となっている台湾夜市の経済をデリバリーサービスが支えているといっても過言ではない。コロナが収束するまでの間、ぜひ夜市の店を支え続けてほしいものだ。
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