日本でのコロナによる緊急事態宣言が延長されたニュースは台湾でも大々的に報道されている。親日家が非常に多い台湾では日本のニュースにとても親身になり耳を傾けている人が多い。
台湾でのコロナの状況は残念ながらこの半月間で悪い方向に進んでいる、桃園の病院での院内クラスターをはじめ、感染者が台湾の観光地を訪れていた事が報道され、各地で緊張が走っている。
政府は年末年始の大規模なイベントを中止し、感染の拡大を抑えようとしている。昨今中止が決定されたイベントの中でも注目を集めているのが旧正月前の恒例限定市場「年貨大街」だ。
こちらは2年前に行われた平日の年貨大街の様子
日本でいう年末のアメヤ横丁を彷彿とさせるような光景が台湾で見る事ができる。旧正月に家族や親戚と集まって食べる食材や贈答用の食材など、旧正月にまつわる様々な商品を求め、地元の台湾人でごったがえすイベントで、コロナ前は旧正月前の風物詩として海外からの観光客も多く集まっていた。
過去の様子と比べると実に閑散とした平日の通りの様子
筆者が足を運んだのは月曜日の午後、週末はそこそこの人出で賑わっていたようだが、平日になると一気に閑散としてしまうようだ。
旧正月に向けて食材を購入する地元の人々
中止といえども、来るべく旧正月に向けた買い出しをするのに迪化街は地元の台湾人にとって大切な場所だ。
例年のような大通りに店が並ぶ事はなくなってしまったが、それぞれの店舗で旧正月に向けた商品が並べられているようだ。
いつもの年貨大街を彷彿とさせるような光景
いくつかの店舗ではこのように「年貨大街スタイル」で食材を売り出す店も。
旧正月には欠かせない飴やチョコレートを売る臨時の店舗
やはりこのような光景を見ないと少し寂しい気もする。
全体的に閑散としていた平日の迪化街、唯一賑わいを見せていたのは、、、
手書きの春聯販売店には沢山の人が集まっていた
日本人が正月に門松を購入するように、ドアに飾る春聯は台湾人にとって大切な旧正月アイテムだ。
コロナの影響で閉店してしまった店の跡地には新たな店舗も
コロナによる影響が台湾の旧正月にも多大な影響を与えている。
一刻もはやい終息を祈るばかりだ。
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