キャッシュレス化が加速する中国では、銀行、ジム、コンビニ、スーパー、レストランなど様々なところで無人化サービスが急速に広がっている。
近年は、日本から、この無人化・キャッシュレス化社会の視察に来る企業も多い。そうした中、2017年、上海にオープンし、地味に?無人サービスを展開するファーストフード店「徳克士(Dicos)未来店」で、無人サービスを体験。
清潔感あふれる店舗
この徳克士は、ハンバーガーやフライドチキンなどを提供する、アメリカ発のファーストフード店で、日本ではあまり見かけないが、中国では人気があり、各地でチェーン展開している。上海市内にもいくつか店舗があるが、現在、無人サービスを展開している「未来店」は1店舗のみ。
木のぬくもり、緑が”癒し”の店内
店舗は、オープンテラスの雰囲気も良く、明るく開放感あふれ、緑もいっぱい使われている店内はおしゃれで、まるでカフェのような空間づくり。ゆったりくつろげるスペースとなっている。
天気がよければテラス席もおすすめ!
気になるところと言えば、“有人”カウンターの隣に設置された、数個並んでいるボックスだ。“有人”カウンターがあるので、無人化とうたわれているが、完全な無人化ではなく、“有人”、“無人”どちらでも利用できるようになっている。
無人サービスのオペレーションは、一般にテーブルにあるQRコードをスキャンして注文&支払いをする。通常だとこの後、注文した品をスタッフが運んでくる、或いは自身でカウンターにピックアップする、といった流れになるのだが、この「未来店」は、ここからが違うところ。
右側に有人カウンターがある
注文した品ができ上がると、スマートフォンにボックス番号とパスナンバーが送信されてくる。そして、指定された番号のボックスの扉にある画面にある数字キーを使い、受信したパスナンバーを入力すると、扉が開くしくみだ。
無人サービスを利用したときのオペレーション
テーブルオーダーで注文&支払いをすれば、ピックアップまで全て、スタッフを通さずに、そして全く声を出さずに、そのオペレーションが完了する。あとは好きな席で食べるだけ。
ボックスの利用率は低め?!
「効率が良いか?」と聞かれれば、首をかしげるほかない。実際、有人カウンターを利用している人のほうが多いようだ。出来上がった品をボックスにセットするよりもカウンターで直接渡したほうが早いとも思う。
だが、消費者の嗜好に応じて、あえて“有人”か“無人”か、を選択できるという点から見ると、ターゲットとする客層も広がる。サービスがますます多様化してきたとも言える。
徳克士(Dicos)未来店:呉中路1666号1F-03、04(W広場)
地下鉄10号線「龍柏新村」駅下車、3番出口から徒歩約5分
参考:http://www.sohu.com/a/204415830_167028
http://www.dicos.com.cn/future/future-store.html
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