台湾でもいよいよ春節がスタート! 日本の大晦日にあたる「除夕」には家族が集まり食事をしお祝いをするという風習がある。そして元旦の「初一」から旧正月休みが終わるまで、様々な縁起のいい料理を食べることで一年の繁栄を祈るのだ。
今回は旧正月の買い出しに来た台湾人達で賑わう市場をレポートしよう。
日本のお節料理の具材にいろいろな由来があるように、旧正月に食べられる料理にも様々な由来や験担ぎがある。
ズラリと並べられた練り物たち
「除夕」の晩に欠かせないのが鍋料理。「圍爐」という言葉があり、鍋を囲む家庭の団らんを意味する、家族の絆を大切にする台湾人ならではだ。その他にも中国語の「魚」と「余る」の発音が同じということから「年年有餘(幸せや金運が余るほどあるという意味)」という言葉にちなんで魚の料理を食べることも。
台湾の市場には日本では見られない野菜が沢山
この野菜は“長年菜”といい、長寿を祈願する意味で旧正月には欠かせない食材だ。
市場の食材はどれも新鮮
旧正月前の買い出しは主婦にとっては一大イベント。 出来合いの惣菜を購入する人も多い。
順番を待つ台湾の主婦たち、鶏肉料理は欠かせない
鶏肉を売る店はどこも行列ができている。台湾語の「鶏」が「家」の発音と同じことから家族みんなが幸せになれるとされている。旧正月には頭まである鶏を食卓に並べる家が多い。
リボンをつけられた可愛らしいパイナップル
日本の鏡餅のようによく部屋に置いたりお供えに使うのがこのパイナップル。台湾語の発音が商売繁盛を意味する「旺來」と同じことから非常に縁起のいいフルーツとされている。1年の商売運がアップするために帰省土産などでパイナップルケーキを選ぶ人も多い。
ズラリと並べられた箱入りの果物ギフト
りんごは中国語の発音から「平安」に結びつき、贈り物としてよく選ばれている。日本の青森産リンゴは特に人気で高級品とされている。
みかんも「大吉大利」といい縁起のいいフルーツのひとつ
まるでチューリップの花が咲いたよう
こちらは米粉を入れて作られた「發糕」という蒸しパンのようなもの。出世やお金が入る事を意味する中国語と結びつけてよく食べられる。
このように台湾の旧正月にはまだまだ紹介しきれないほどの験担ぎアイテムが盛り沢山!機会があればぜひ体験してみよう!
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