香港の新年の幕開けはビクトリアハーバーを背景に打ち上がる素晴らしい花火の演出と共に始まる。
このカウントダウン花火は地元の人だけではなく世界中の観光客にも知られており、多くの人が花火目的で年の瀬の香港へ訪れると言っても過言ではない。
しかし今回ご紹介するイベントは有名なカウントダウン花火とは対照的で、まだあまり日本人には知られていないと思われるものである。そのイベントは、西暦の元旦に行われる『Dragon and Lion Dance Extravaganza』というものである。
このイベントは2011年から続いており、名前の通り正月や祝い事に欠かせない中国獅子舞や龍のダンスが披露される。そのカラフルで賑やかな踊りは見る人の気持ちを盛り上げ、場を華やかに彩り、元旦に相応しいものだ。
そして特筆すべきは、各地からイベントのために集まってくる獅子舞や龍の数だと言える。2011年は1,111頭もの龍や獅子が集結し、ギネス・ワールド・レコードに記録されたとの事。
以来、このイベントはプログラムや場所を変えながら新年の元旦に行われ続けている。
こちらは、今年のイベントの様子
今年の『Dragon and Lion Dance Extravaganza』は、チムシャツイのハーバー沿いにある文化センター前で行われた。多くのグループによるライオンダンスやドラゴンダンス、そしてカンフーショー等が披露された後、集まった獅子や龍は広東ロードを通りぬけてパレードを行った。
ビクトリアハーバーをバックに、多くのカンフー団体によるショー
中には81歳になる老師も元気に登場し、単独ショーを行って会場を盛り上げていた。
会場の至るところに龍や獅子が
縁起ものの龍や獅子を間近で見られる滅多にないチャンス。
こちらは子供たちによるドラゴンダンス
文化センター前には観客が獅子や龍と一緒に記念撮影をしたり触れたりできるスペースも設置されていた。
あちこちに登場した、素人による獅子
素人が獅子の頭を被ること普段はない為、大人も子供も大はしゃぎ。
花火だけではない、香港の新年の幕開けイベントの一つ「Dragon and Lion Dance Extravaganza」。来年はぜひドラゴンダンスやライオンダンスによる華やかな元旦をお楽しみいただきたい。(文/写真 香港コーディネーター 矢島園子)
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