FLY MEDIA BLOG

FLY MEDIA BLOG

2021.08.05
2021年版台湾のコロナ対策レポートその9

毎日の感染者数がほぼ20人近くとなった台湾、死亡者が0の日も続き、緊張感が徐々に緩和されてきたようだ。警戒レベルも2に引き下げられていたが、今週は更に新北、台北、宜蘭で禁止されていた店内飲食も解禁となった。

 

しかしながら、警戒レベルを2に引き下げた4日後、嘉義にある工場で10人以上のクラスターが発生するなど、まだまだ油断はできない状況だ。

 

台湾政府はゼロコロナを目指しながらも、今後のコロナとの共存の仕方を徐々に見据えつつある。ただ、日本の緊急事態宣言の状況と比べると対策はかなり厳しめな印象だ。

 

解禁となった店内飲食だが、テーブルを離れた際にはマスクの着用が義務付けられ、中華圏でよく見られる大皿を何人かで楽しむ食事の仕方も禁止されている。飲食店の従業員、または客に感染者が出た場合は3日間の休業と11日間の店内飲食の中止が義務付けられ、違反した場合は罰金も科せられる。

新北市長によると、今後もし1人でもデルタ株が出た場合、または感染者が著しく増加した場合は店内飲食を速やかに禁止し、テイクアウトのみのスタイルに戻すそうだ。

 

店内飲食が禁止されていたレストランの様子

 

徐々に賑わいを見せてきている街の様子

 

アジア各国でデルタ株が蔓延している中、なんとか感染を防げているのはここまで厳しい政策と市民一人一人の協力があってこそなのかもしれない。

 

ワクチンに関しては第一回の接種率が30%を超えている。当初接種希望者が5%未満であったなんとも不人気なA社ワクチンだが、他メーカーと混合接種することで効果が上がるであろうという点を政府がアピールし続け、

なんとか接種者数も増え続けているようだ。筆者の周辺もA社ワクチンを接種した人が徐々に増えている。接種済みの人がSNSなどで症状を紹介する事で、接種率が増えてきているようだ。

又、今後日本でもA社のワクチンが希望者に接種されるというニュースは台湾でも報道されている。非常に残念なのが、もし最初から日本でも選択肢に入れていれば、「日本はいらないワクチンを台湾に送った」と主張する人は存在しなかったであろう事。そして台湾への寄付が決まった際には大絶賛していた日本のネット民たちが、いざ日本での公的接種が始まるとなると掌を返すように大ブーイングしている様子を見ると何とも言葉を失う。日本語が分かる台湾人はその様子を見て呆れているようだ。やはり人の命や健康に大きく関わるもので「日台友好」を叫ぶべきではないと思う。早くこのような不安定な状況を抜け出せるように願ってやまない。

 

 

株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービス、ライブ配信サービスをご提供している会社です。
本日御紹介した「2021年版台湾のコロナ対策レポートその9」関連についてもっと知りたい方、写真の使用をご希望の方は、是非お問い合わせください。

totop TOPへ

東京本社 Tokyo Headquarters
〒170-0013
東京都豊島区東池袋2-44-2 庄司ビル2F
TEL: 03-5843-3063 / MAIL: desk@flymedia.co.jp

中国法人 China Corporation
FLY MEDIA CHINA(優視飛翔(北京)文化伝播有限会社)
〒100026
北京市朝陽区姚家園路105号3号楼4階501室6
URL: https://www.flymedia-china.com/

© FLY MEDIA Co.,Ltd. All Rights Reserved.