コロナ禍になって以降、香港の家庭で常備必須となったもがある。それはマスク、解熱剤、そして抗原検査キットだ。
いずれも品不足の際は大金を払っても手に入らない品であったが、最近では数えきらない程のメーカーから有り余るほどの量が出回っている。香港では未だに外出時のマスクは必須(していない場合は罰金となる)。またバーに入る際などはRAT検査(抗原検査)が必須であり、外国から香港に入境した後も隔離は不要となったが日々のRAT検査とレポートが必要だ。
学校や会社でも状況に応じて検査を求められる事があり、日々の生活の中で抗原検査キットを確保しておく事は重要となっているのだ。
では香港市民はどこで抗原検査キットを購入し、それは如何ほどの値段なのだろうか?今日は街中で抗原検査キットの値段を確認してみた。
キットが売られているのは薬局、スーパー、化粧品や薬などを売る大型薬局チェーン店や化粧品チェーン店、コンビニエンスストアなどがメイン。ただ前述に限らずとも、街中の小さな雑貨店や露店、激安の電化製品を売る店の店頭など様々な場所で見つける事ができる。
こちらは化粧品売る大型チェーン店の店先様子。化粧品のすぐ横にできた小さな棚には数種類の抗原検査キットが山積みになっていた。
値段を見てみると平均して1箱15~30ドル程度が主流。大量買いをすると1箱10ドル程度になるという事で、まとめ買いを推奨しているようだ。
因みに抗原検査キットが市民生活に浸透してきたのは今年初めのころ。そのころは1日の新規感染者数が数万人という規模となり、PCR検査を受けようにも何時間も並ばなければならないというありさまであった。その為自主チェックをしようとする人々がキットを買い求めるようになり、どこの店にも行列ができていた。
そのころの値段は1箱60,70ドル~100ドルを超えるものもあった。それが今や1箱10ドル程度となったのである。それだけ供給が追い付いたという事であろう。
メーカーごとに値段が違うが、左は1箱15ドル10箱で100ドル。右は1箱20ドル。
1箱39ドル、5箱で150ドル。因みに筆者は抗体検査キットが街中からなくなったころ、このメーカーのものを1箱90ドルで購入した。
1箱15ドル、10箱で100ドル。
10箱で115ドル。
違う薬局のチェーン店へ来てみた。こちらでは1種類のキットしか売られていなかった。値段は2個買うと3箱ついてくるシステムで合計5箱50ドル。つまり1箱あたり10ドルとなる。
こちらはコンビニで見かけたもの。香港は場所代が高いせいかコンビニ自体のスペースはとても小さいものが主流であるが、それでもキットが売られている店がほとんどである。こちらのコンビニで売られているものは2箱で29.9ドル、1箱あたり約15ドルとなる。
いかがであろうか。少し歩いてみて歩いただけでも、あらゆる場所で気軽に簡単に抗原検査キットを購入でき、種類も豊富である事がお分かりいただけたであろう。そして値段も何より、安いものであれば1箱あたり平均して10ドル程度で購入できるようになっている。
本来であればこういったものを使わなくてもよい日が来るのが一番で、消耗品とあってもう少し安くなってもよい気がするのではあるが、それらの問題は時間が解決してくれると望んで止まない。
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