譚公という神様は、香港でのみ崇拝されている神なのだそうだ。
元王朝時代に広東省の恵州で生まれたという譚公は、幼少のころから天気を予想したり病を治す力を持っていてた。そして恵州から香港へ来て筲箕湾辺りで働いていた恵州出身人々が、筲箕湾の地に譚公廟を建設したのが香港の譚公廟の始まるである。
譚公の誕生日(2023年は5月26日)、香港筲箕湾の譚公廟では盛大な祝賀パレードやイベントが行われた。
因みにこちらの写真が譚公廟の外観。
1905年に建てられた廟は、最近では2002年にオリジナルデザインを残しながら、再建されている。
譚公誕の為、廟の前には大がかりな祝いの飾りつけがされている
祝賀パレードには何十にも上る各地の団体が参加。海沿いの筲箕湾の街を獅子舞や龍が練り歩き公廟まで行くという、とても盛大なパレードとして知られている。
大勢の人々が祝賀パレードを見ようと沿道に集まっている
こちらは筲箕湾の街中から譚公廟へ向かって練り歩くパレードの様子
獅子や龍だけではなく、このような舞踊団体も参加しているパレードは、少しずつ歩みを進めながら廟へ近づいていく。
パレードの様子
そしてパレードのクライマックスは、勿論譚公廟前。廟の前まで来ると、獅子も龍も敬意を表して立ち上がり、そして譚公廟の前で舞を披露する。
巨大な龍も廟の前まで来て頭を垂れながら、譚公の誕生日に敬意を表している
廟の前で披露される各団体の獅子舞
朝から夕方までかけて、何十もの参加団体の獅子や龍がこの廟を訪れる
この日も朝9時前から夕刻3時過ぎまでひっきりなしに祝いの舞が譚公廟前で披露され、廟内には多くの参拝者が訪れ祈りを捧げており活気に満ちる一日であった。
ここまで大がかりで盛大なイベントは過去数年控えられてきた。そして今年、各地で様々なイベントが再開され盛り上がりを見せている香港。次のイベントは、6月のドラゴンボートでこれも大盛り上がりを見せるイベントである。街には前のような活気が十分に戻っており、イベントを目いっぱい楽しむ人々の様子も見る事ができる。
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