香港最大級となるミニチュア展、「An Art Journey into the Past and Present Urban Reinvention . Advance Beyond 25 Miniature Exhibition」が始まった。歴史建築物三級の中環街市(セントラルマーケット)にて開催されており、期間は2022年6月2日~7月16日までとなる。
今回は100近いミニチュア作品が集まっており、それぞれのミニチュアを通して香港の新旧歴史文化や地域特色、有名建築等を紹介されている。
思えばこの数年、香港ではミニチュア展が人気のようで1年に1度はどこかで大がかりな展示が行われている。
どこの展示会へ行っても見る事ができる常連のような大掛かりな大作もあるが、今回の特別な目玉となる作品もあったので本日は写真でご紹介をしてみたい。
まずは会場である中環街市のようす。入口いっぱいにミニチュア展の案内が張り出されていた。
会場内で一番目についたのは展示会場中央奥にあった大きな香港島のジオラマ。
ビクトリアハーバーに沿って聳え立つ香港島のアイコニックな高層ビル群が忠実に再現されており、ハーバーに浮かぶスターフェリーや赤いジャンク船、そしてその背景には花火が浮かびあがっている。
花火は音と共に形や色を変え、まるで本物の花火を見ているかのようである。コロナにより大きな花火大会が続いて数度中止となっている為、ジオラマを通して花火を見る事ができるのは嬉しい、という市民が多いのではないだろうか。
こちらはミニチュア展の開催地である中環街市の、かつての姿。今でこそ建築を活かしながらモダンなモールに生まれ変わったが、昔は人々の生活の場として必要不可欠な場所であったのが分かる。
この階段は当時の面影そのままが残されて、現在も利用されている。
2019年にグランドオープンした戯曲中心。これは広東オペラ等が上演される劇場が入る建物だ。
こちらは中環街市の近くにある香港随一の夜の繁華街であるランカイフォンの様子。たくさんのバーが並んでいるのが分かる。
コロナ前までは金曜日や週末の夜ともなると多くの人がこの辺りに集まり真夜中まで賑わうエリアでだった。しかしコロナが始まり多くのバーが営業規制のあおりを受けていた為、しばらくこんなに賑やかなランカイフォンの様子を見ていないという人が多いはずである。
湾仔街市の外観の様子。
これは今年はコロナにより延期となった沙田のドラゴンボートレースの様子。ボートを漕ぐ様子や水しぶきの様子まで再現されていた。
勿論、いつものように香港各地の季節のイベントのミニチュアも展示されている。こちらの写真は数年間イベントが中止となっている、秋の火龍の様子。
新旧の香港や昔から伝わる伝統イベントの様子が見られるミニチュア展。この夏多くの地元の人が訪れるスポットとなりそうである。
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