この6月、巨大なラバーダックが10年振りに香港に戻ってくる事が発表され、香港の街がそわそわしている。
このラバーダックは、オランダ人アーティスト・フロレンティン・ホフマン氏の作品。10年前の2023年、16.5メートルもの巨大な黄色のラバーダックがビクトリアハーバーのチムシャツイ・スターフェリー乗り場近くに登場した。多くの住民や観光客が巨大なラバーダックを一目見ようと、海辺へ集まったのは筆者もよく覚えている。
今年会場となるのは、前回の会場と対岸に位置する香港島。MTR(地下鉄)金鐘駅から出てすぐの、添馬公園から海濱プロムナード(Central and Western District Promenade)付近であるとの事。
そしてこのイベントの目玉として発表されているのが、ラバーダックが2体になり一緒にやってくる事。また、今回は前回より更に大きなダックとなり、18メートルの大きさもあるという事である。
因みに2体セットのダックという事で、このダックたちは「ダブル・ダックス」と名付けられている。
ダックのお披露目は6月10日から2週間程度。(天候に左右される為) 展示自体は後1週間後となるが、香港の街なかは既にダックの来港を祝うイベントが多く開始されているようだ。
まず1つめは香港島を東西に走る路面電車。この車体をダブルダックでラッピングした路面電車が1ヶ月程香港市内を走る事になる。次は香港に路線を持つMTR(地下鉄)。MTRの18の駅では、ダブルダックと香港の特徴的なアイコンを共に描いたアートが出現している。それぞれの駅ごとにそのエリアの特徴をよく掴んだダックのアートとあり、地元の人のみならず香港好きの観光客にも外せないアートとなりそうである。幾つかの駅のものを撮ってきたので、紹介をしてみたい。
こちらは中環駅。香港の中心となる駅で、ビジネスや経済の中心地である。この駅のダックには、駅近くの夜の繁華街として有名な「ランカイフォン」の行先看板をかぶったダックがビールを持っている。
九龍半島の繁華街、中心地となるチムシャツイ駅。こちらは昔から九龍半島のシンボルであった時計台を背負ったダックが登場。
インスタグラムなどのSNS映えのスポットとして有名な虹色団地がに近い、彩虹駅。こちらのダックが被っている防止は、虹色団地と同じカラーのもの。そして団地の中のスポーツ場をイメージしたのであろう、ボールや学生のタイをつけたまとっている。
新界エリアのタイワイ駅はこちら。このエリアは昔ながらの人気レストランが多く残るエリアである。香港らしい飲茶の蒸篭をかぶり、お茶ポットを持ったダックがお出迎え。
以前トピックにしーのだが、香港の駅は国際色豊かで英語や漢字が読めない人の為に駅ごとにテーマカラーを持っている。そのカラフルな色合いが珍しいのか、観光客が駅を巡り駅名とカラフルなバックの色を背景に写真を撮るのが流行っている。
今回のイベント期間中はカラフルな色と駅名の場所に可愛らしい香港アイコンを背負ったダックがいるとあって、観光客だけではなく地元の人々も駅巡りとSNS投稿に力が入りそうな予感がする。
またダブルダックが展示される予定の金鐘駅のデコレーションは、更に大がかり。こちら、駅出口に向かう長いエスカレーター一面にダックのデコレーションがお目見え。長いエスカレーターいっぱいの黄色いダックがイベントの盛大さを物語っているかのようだ。
ダブルダックを見るのに一番近い出口Eは「ダブルダック出口」とされ、こんな案内がされていた。
床にはダブルダック出口へ案内するシートが貼られていた。
実際に出口近くまで来ると、またもやダックだらけのデコレーションが迎えてくれる。
建物の巨大な窓をダックの顔にしてしまったり、駅構内はダックだらけ。暫くの間、人気のフォトスポットに化しそうである。
雨や湿気が多くなり暑さが強くなる6月だが、2体のダブルダックが香港に元気と活気を運んでくれているのは間違いなさそうだ。6月10日のダブルダックスの到着が楽しみである。
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