2017年10月26日騰訊新聞が農民発明家の趙斌さんを紹介。
10数年前河南省の炭鉱で働いていた趙斌さんは鉱山へ出入りする際、ヘリコプターがあればどんなに便利かと思ったそうだ。そんな時、彼は友人が所有する中古のヘリコプターに乗り「山々が小さく見える光景に魅了されてしまった。」と話す。趙斌さんはお金がないので自分で航空機をつくろうと決心した。
回転翼航空機の一種、オートジャイロ(出典:騰訊新聞)
オートジャイロとはエンジンで後部のプロペラを動かし、前進した時に生ずる風力によって上部の回転翼(ローター)が回り、揚力を得て浮揚する。
彼はまず国内の発明家のもとを訪ね、小型回転翼航空機の設計図を手に入れた。部品は廃品回収所で購入し、機体はスクラップ品を加工した。エンジンは軽くてパワーがあるモーターボートのエンジンを代用し、高いものだと7万元(約119万円)もするローターは自分で図面を引き、アルミ板を探して板金工場で加工した。
不屈の精神で挑戦を続けてきた趙斌さん(出典:騰訊新聞)
趙斌さんはテスト飛行中に事故を起こし、腰椎を骨折して3年間寝たきりの生活を送ったこともある。医者にはもう一生空を飛ぶことは出来ないと言われたが、彼は決してあきらめなかった。
操縦席内部。計器類と操縦桿(出典:騰訊新聞)
これまで彼が航空機に費やした金額は2,000万元(約3億4,000万円)。11年間で200機を製造した。時速200キロメートル、飛行高度5,000メートルを超えるものもあり、海外から100機の注文を受けるまでになった。価格は1機50万元(約850万円)。「うちの航空機はヨーロッパの水準と同等です。大量生産が始まれば、生産ラインを拡大しますよ。」と話す。彼は今、約3万平方メートルのテスト飛行場を建設中で、小さな空港をつくることも考えている。どこまでも続く大空のように、彼の夢も無限に広がっている。
(情報源:https://news.qq.com/a/20171026/038867.htm#p=1)
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