2018年9月20日、新浪網によると、遼寧省丹東市でアゲマキガイの収穫シーズンが始まり、沿海の養殖地で繁忙期を迎えていると紹介している。
アゲマキガイは地元では「小人仙」とよばれ、毎年、9、10月の2ヶ月間がアゲマキガイの収穫シーズン。養殖地より水揚げされたアゲマキガイは、そのほとんどが、沿海にある漁村の加工作業場に運ばれる。新鮮なうちに市場に出まわるのはほんの一部だ。
列をなす貝むき”社長”たち(出典:新浪網)
遼寧省丹東にある棗山村もその加工作業場の一つだ。ここにも水揚げされたアゲマキガイが運ばれてくる。運ばれてきたアゲマキガイは、ここでゆでた後、貝がはずされ、むき身にして、日干しする。このむき身にする作業に地元の女性たちが集ってくる。繁忙期には、この作業場に150~200人が集まり、むき身作業をする。
活気あふれる繁忙期の作業場(出典:新浪網)
加工の作業は福建からくるバイヤーが監督し、合格品のみ買い取られるしくみだ。アゲマキガイの貝むきは時間とスピード、そして根気とのたたかいだ。
貝むき作業には老若男女を問わず総動員(出典:新浪網)
この作業場では、バケツ1杯分が約1,000個のむき身で、収入は10元(約168円)だ。作業しているある女性は、1時間でバケツ3杯分のアゲマキガイをむくと言う。計算すると、1個1秒のスピードだ。1日でだいたい3万個むくこともあり、400元(約6,700円)ほど稼げる。
棗山村は、漁業資源が豊かなため、裕福な村の一つで、資産が数百万元どころか数千万元のお金持ち漁民も少なくない。加工作業場の責任者の景さんも「ここで貝をむいているのはほとんどが社長で、商いをしている。時間をみつけて、ここで貝をむいて小銭を稼いでいる。」と説明する。
天候が悪く、漁ができないときは夫婦で貝むき作業に参加(出典:新浪網)
お金持ちが小銭稼ぎ?ここ棗山村では長年蓄積されてきた危機意識が強く残っている。彼らは最初から金持ちだったわけではない。貧困の苦しさも知っている。そのため、どれだけ稼いでも、貧しい思いを二度としたくないという気持ちが強く、働くことを止められない。
日干しされたアゲマキガイのむき身(出典:新浪網)
貝むきをしている女性の一人は「大学生の息子がいるの。卒業して都市で生活することになったら、百万、二百万ではマンションだって買えない。息子の給与だけでは都市の生活も厳しいと思うから、稼げるだけ稼がないと」、と息子の将来を考えて小銭稼ぎに精をだしている。
情報源:https://www.toutiao.com/a6602757691775386116/
http://slide.news.sina.com.cn/s/slide_1_2841_320119.html/d/1#p=1
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービスをご提供している会社です。
本日御紹介した「貝むきで小銭稼ぎ」関連についてもっと知りたい方、写真の使用をご希望の方は、是非お問い合わせください。