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2022.10.14
苦節10年、中国がついに陽子治療設備の国産化を実現!

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国家薬品監督管理局が9月26日、上海艾普強粒子設備有限公司が生産した陽子治療システムのイノベーション製品登録申請を認可した。国産陽子治療装置の発売認可が下りたのは今回が初めてだ。

 

■陽子治療装置とは?

同製品は加速器システムと治療システムの2つの部分に分かれている。加速器システムは注入器システム、低エネルギー伝送システム、主加速器システム、高エネルギービーム伝送システム、輔助電気システムからなり、治療システムは固定ビーム治療システム、180度回転ビーム治療システム、治療計画システムからなる。腫瘍発生部位に対してビームをピンポイントに照射して治療するため、必要な部位への高用量治療を実現すると同時に、周辺の正常な組織への用量を低減させることができるほか、全身の悪性腫瘍や一部良性腫瘍に用いることが可能だ。

 

陽子治療は世界最先端の腫瘍治療手段の一つであり、切開の必要がなく的確な治療を行うことができるため、患者の体への負担や副作用が少なく、患者のQOLを高められるという。通常は放射線治療を用いる腫瘍の治療に適用できるほか、特に小児がんなどの治療に適しているという。

 

■プロジェクト立ち上げから10年で結実

これまで陽子治療システムの運用に成功してきた国は欧米や日本といった先進国に限られていた。一方、中国では急速な経済成長や高齢化に伴いがん患者の数が年々ハイペースで増加しており、国産の陽子治療装置の開発が期待されてきた。2012年に中国科学院上海応用物理研究所、中国科学院上海高等研究院、上海交通大学付属瑞金医院、そして上海艾普などが共同で「国産陽子治療システム開発プロジェクト」を立ち上げて研究に取り組んできた。プロジェクト立ち上げから10年、ついにその成果が得られたというわけだ。

 

■中国の「国産化」の新たな象徴に

近い将来、中国国内の大型病院で国産第1号の陽子治療システムが導入され、がん患者に救いの手を差し伸べることになるだろう。開発が軌道に乗れば、世界各地へ盛んに輸出されるようになるかもしれない。半導体製品をはじめとする重要な産業分野で「外国による技術の独占打破」をスローガンに国産化の取り組みを進めている中国で、その動きを象徴する大きな「国産」がまた一つ誕生した。

 

(出典:https://c.m.163.com/news/a/HI6HO0RU0514R9P4.html

 

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