2018年12月28日、新浪によると、中国のネット上では数々の「網紅」（YouTuberのようなネット有名人）が誕生しては消えていく中で、外国からやってきた「網紅」たちも注目と人気を集めているようだ。

今や中国全土で人気者となっているオーストラリア出身の36歳の男性、デビッドさん。シドニーで大手IT系企業に勤め、不自由のない安定した生活を送っていたが、やがて生活に変化と刺激を求めるようになり、2009年に中国にやってきた。

（中国で大人気の「網紅」になった、オーストラリア人のデビッドさん　出典：新浪）

任期3か月の外国語教員として内モンゴル自治区フフホト市にやってきたデビッドさんだが、まさに日進月歩と言える速度で変化していくフフホトの発展ぶりにすっかり魅了され、任期が終わった後も現地に残って英語学校を立ち上げた。社交的な性格から、時間の経過とともに現地ではちょっとした有名人となり、2010年にはモンゴル族の中国人女性と結婚した。

中国での刺激的な日々を過ごしていたデビッドさんに転機が訪れたのは2015年のこと。友人の勧めもあって中国版ツイッター・微博でシリーズ物の短い動画を発表した。内容は自身の日常生活体験に基づく異文化間の興味深い体験談で、ハルピン方言交じりの奇妙な中国語と、自由でコミカルな雰囲気も相まって多くのフォロワーを獲得。噂が噂を呼び、今やフォロワーの数は800万人を超える、押しも押されもせぬ「外国人網紅」となったのである。

（独特の訛りと雰囲気で、800万人のフォロワーを抱える人気者に　出典：新浪）

かくしてスターとなったデビッドさんは毎日コンテンツを更新し続けている。広報、動画編集を担当する2人のアシスタントも雇った。動画の撮影を終えるときまって3人で「反省会」を開くというから、もはや正真正銘の「プロ」の動画コンテンツ制作者と言っても過言でもないだろう。

（ネットでの人気のおかげで、本業の英語教室も大盛況だ　出典：新浪）

「まさか自分が網紅になるなど夢にも思わなかった」と語るデビッドさん。ある仕事で広東省広州市に赴いた際に、多くの人から声をかけられたことで、初めて自分が超人気者になったことに気づいたそうである。その人気ぶりから、多くのブランドのイメージキャラクターを務める機会が増え、テレビ出演も果たした。そして嬉しいことに、本業の英語学校も3つの分校をオープンさせる大盛況ぶりとなっている。

（家に戻れば2児の父。2人の娘にも中国での生活を望んでいる　出典：新浪）

オフラインで仕事を終えれば、デビッドさんは2人の娘の父親に戻る。「中国文化が大好き。娘にはまず現地で教育を受けてもらって、将来も中国で仕事や生活をしてもらいたいね」と語った。

（情報源：　http://slide.news.sina.com.cn/z/slide_1_64237_347161.html#p=1）

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