この1週間ですっかり春めいた台湾。山岳部を始め町の至る所で日本とは違う品種の濃いピンクの桜を見ることができる。日本の八重桜などのゴージャスさはないが、鮮やかな桃色の桜も非常に綺麗でコロナによる日々の緊張や疲れを癒してくれる。
先月発生した病院のクラスターにより一気にコロナへの緊張感が増した台湾だが、天気の良い日や週末は、その緊張感をすっかり忘れさせるほどの多くの人々で賑わう所も。日本にも同じ現象が見られるようだが、中国武漢からコロナウィルスが発見されてからもはや1年以上。台湾の人々にも「コロナ慣れ」や「コロナ疲れ」の様子が伺える。
今回は日本人にも大変人気であった観光スポット「淡水」の現在の様子をご紹介しよう。
地下鉄MRTで台北駅から約40分ほどで気軽に行ける観光地だけあって、地元台湾人のデートスポットや学生達の遊び場、手軽な散歩コースとしても人気。
更に昨今はYou Bike をはじめとする レンタサイクルの充実、道路整備の充実により、より多くの人々が楽しめるように日々変化しているようだ。
整備された広々とした通りを歩く地元民
筆者が出かけたのは平日の金曜日であったが、地元の人々が散歩を楽しんでいた。
海外からの観光客が減ってしまった分、人通りが少なくなったように見えるが想像していたよりも多くの地元民の姿が見えた。
土産物店はやはり閑古鳥が鳴いていた
淡水の名物として知られている鉄卵や魚のスナックなどを取り扱う店はやはり苦戦していたようだ。こちらの観光地でも、九份などと同じように、地元民に人気の店ばかりが混み合っていた。
各地に店舗を広げている日本輸入の商品を扱うドラッグストア
やはりどの場所でも日本ロスの台湾人を対象にした店が増えているようだ。
この1年で日本のチェーン店や日本輸入の商品を扱う店は急増している。
昔ながらの店が徐々に閉店し、台北に店舗を多くもつチェーン店などが増えている
日本の観光地にも同じ現象が以前から起きているようだが、今回のコロナの影響で多くの老舗の土産店や飲食店は個人経営の店から姿を消して行き、台北に多くの店をもつチェーン店が並ぶようになった。それにより各地の特色や個性が失われつつあるという懸念もある。
商店街も旧正月を迎える雰囲気に溢れていた
金曜の夜というのに少し寂しい様子
やはり台北から近い手軽な観光地も海外からの観光客が来ないことにより、かなりの影響を受けているようだ。
コロナの一刻も早い終息を祈るばかりだ。
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