11月も後半に入り本格的な冬の到来を感じさせる台北。今週は冷たい雨が降り続き「これぞ台湾の冬」と思わせるような天気だ。毎回冬が来るたびにお伝えしているが、日本より南に位置する台湾、「さぞかし1年じゅう温暖なのであろう」というイメージが日本の人々にはあるようだが、台北の冬は雨が多く、更に気温が下がる事によってジメジメと冷たい毎日が続くのである。ここ何年かは異常気象の影響か、雨量が少なくなったように感じられるが、やはり台北の冬は一言で表すと「ジメジメと湿気を含む寒さ」なのである。
コロナの市中感染も連日ゼロが当たり前のようになった台湾、今回はかつて海外からの観光客で大いに賑わっていた「士林夜市(シーリンイエスー)」をレポートしよう。
コロナが始まって以来、すっかり人がいなくなってしまった様子を何度かレポートしてきたが、今回はコロナが落ち着いた時の休日がどうなっているかという事をテーマにしてみた。
賑わいを感じさせる夜市の様子
入り口入っての第一印象は「かなり人が集まって来た。」といった感じだ。現在は地元の学生やカップル、家族連れが週末に数多く訪れ、コロナ前とは言えないが徐々に賑わいを取り戻しているようだ。
人気屋台には行列が復活していた
ただ、気になるのは各店舗による「格差」だ。それが如実に現れていたのが地下美食区だ。
ほぼ満席となった地下美食区の様子
この写真を見てみると、コロナ蔓延時には閑古鳥が鳴いていた地下美食区にやっと活気が戻ったと嬉しくなるが…
店そのものを休んでいる所や…
もはや物置と化してしまった所も
少し意地の悪い書き方をしてしまうが、味や評判を知っている地元の人たちが食事をしている店と、海外からの観光客がたまたま来ていた店との大な格差が生まれてしまっているのだ。(後者は営業妨害にもなるのでここでは掲載しない事にしよう。)
味のいい店が生き残るのは自然の摂理として考えられる事だが、海外観光客が戻ってくるまでの間はこういった格差も生まれてしまうのだという事が分かった。
新しい店舗が入らずにガラガラとなった地上エリア
徐々に活気が戻って来たと言えども、シャッターが降りた店が並んでいる状況は変わらない、先行きが見えない事から新しい店が増えることなく「士林夜市が無くなるのでは?」という噂が流れるほどだ。
コロナの一刻も早い終息を祈るばかりだ。
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