次世代の高速鉄道として研究開発が進むリニアモーターカーは、コイルに電流を流した電磁石による吸引力と反発力を利用して車体を浮かせるとともに推進力を発生させることで進む。簡単に言えば、磁石の力で宙に浮くという磁気浮上という技術を利用している。中国ではこの磁気浮上をインテリアなどの日常生活に用いた商品が続々登場し、人気を集めている。

■宙に浮く月面ライト
リアルな月の模様が施された球体を磁力によって宙に浮かせるランプ。電源を入れると球体が宙に浮くとともに、ゆっくりと回転しながら明るく光る。部屋の明かりを消して楽しめば、部屋の中で幻想的な月旅行が楽しめる。寝室に置けば「月明かり」の中で夢の世界へと入ることが可能だ。しかも、球体に内蔵されたLEDライトは調光機能を備えており、明るく輝く青白い月から、黄金色の満月まで好みの色の月を楽しむことができる。

■宙に浮く地球儀
月が宙に浮くならば、地球だって宙に浮く。この地球儀はまさに「星」のイメージ通りにふんわりと空間上に浮き上がり、従来の地球儀のような軸はない。そして月のランプ同様にゆっくりと回転する。ある国の位置を調べるだけでなく、静かに回る姿をボーッと眺めるだけで世界一周ができてしまう。搭載された4色のイルミネーションによって空想旅行はさらに捗ること間違いなし。電気を流して磁力を発生させているため、電気を切ると地球は落下してしまうのだが心配ご無用。受け皿部分の縁に永久磁石が搭載されているため、落下した地球はコロコロ転がることなく受け皿の縁にピタッと止まってくれる。

■2つの球が引き付け合う、卓上スタンド
某メーカーの羽根のない扇風機を想起させる長円形の上下にそれぞれ紐につながった木の玉がついている。上の玉は重力でぶら下がっていて、そこに下の玉を近づけていくとスッと上の玉に引き込まれて2つの玉が並ぶ。するとパチっとスイッチが入り、ランプが点灯する仕組みだ。つまり、玉が2つ並んでいる時だけ明かりが灯ることになる。いつまでも2人寄り添って……という願いを込めてパートナーにプレゼントする人もいるとか。しかもこの2つの玉、互いに引き付けあいながらも決してくっつくことはなく、フワフワと浮いているように見える。付かず離れずくらいがちょうどいい、ということを教えてくれているようなランプだ。

■宙に浮くアームレスト？
最後に紹介するのは、パソコン作業でくたびれた手首を休めるためのアームレストだ。アームレストというとクッションの効いた柔らかい素材や、手首をしっかりホールドしてくれる形状に特徴だが、このアームレストは磁石の力によって生じた浮力で腕の重みを軽減する仕組みになっている。アームレスト自体が宙に浮いて腕を支えてくれる訳ではないが、浮き上がろうとする力を利用して体にかかる負担を軽くしてくれるのだ。しかも、作業中に変化し続ける手首の角度に対応して支え続けてくれるから、楽にパソコン作業がでいる。クッション部分も低反発素材で心地よく、疲れが蓄積している人、手首に不安を抱えているひとも安心だ。

（出典：https://www.zhihu.com/tardis/bd/art/353524085?source_id=1001）

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