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2024.06.03
見た目はアレだが、とてつもない可能性を秘めた中国の軟体ロボット

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■ロボットの可能性を広げる「軟体化」

今世紀に入って、特にこの10年でロボット技術は急速な発展を遂げ、さまざまな生活、生産シーンでさまざまなタイプのロボットを見かけるようになった。そして今、ロボットにさらなる活躍の空間を与えるであろう技術、軟体ロボットの研究開発が進んでいる。

 

■中国の大学が開発した「スライム」

中国黒竜江省のハルビン工業大学は2022年、香港中央大学とともにスライムのような形状をした磁性軟体ロボットの開発に成功した。このロボットは従来のロボットの概念を覆す非定型の軟体で抜群の変形能力を持ち、幅1.5ミリの狭い空間でも自在に伸縮して移動することができる。さらにいくつかに分断されてしまっても「自己修復」して元に戻るという非常に強い「生命力」も持ち合わせているのだ。

 

■まるで意思を持つかのように動くが・・・

見た目は自ら何らかの意思を持ってうねうねと動いているように思えるのだが、実際のところは自律的に動くわけではない。スライム状の「体内」にある強力なネオジム磁石により、外部から遠隔で操作ができるようになっているのだ。遠隔操作によってできることは非常に多く、自分の体より小さい物体であれば「飲み込ん」でしまうことができるし、粘着力によって細い銅線にもしっかり巻き付くことも可能。切れた銅線の隙間に自ら入り込むことで回路を修復することもできるという。

 

■将来的には人体内での活躍も

中でも大きな可能性を秘めているのは、ちょっと毒々しい形状をしていながら人間の体内にするりと入り込んで病気の治療や異物の除去、体調の管理を手助けしてくれるという点だ。例えば子供が誤って固形物を飲み込んでしまった場合、このロボットに異物を取りに行かせることができる。いままで難しかった治療もできるようになる可能性があるが、現時点ではあくまで構想上の話。その操作性をさらに高める必要があるほか、ロボットを作る上で人体に有害な材料が用いられているため、人間の体に安心して用いることができるようになるにはさらなる研究や材料の開発が必要になる。

 

■さまざまなシーンでの応用を期待

とはいえ、軟体ロボット分野はすでに将来の社会・科学・産業活動に有益な新技術を次々を生み出している。 例えば、脳卒中の後遺症などによる運動障害を持つ患者や高齢者、兵士、消防士、救急隊員、重いものを運ぶ人を支える軟体の外骨格ロボットが開発されている。また、卵や柔らかい果物など、これまでロボットでは難しかったデリケートな食品の包装でも、スピードと「ソフトタッチ」を兼ね備えた軟体ロボットが大いに活躍することになるだろう。

 

従来のハードボディを持つロボットの開発で、人びとは多くの仕事をロボットに任せるようになった。同時に、もっともっと多くのことをロボットに任せたいとも考えるようになった。軟体ロボットは、人類のさらなる願望を満たしてくれる頼もしい存在になるはずだ。

 

(出典:https://m.ofweek.com/medical/2023-02/ART-11158-8110-30587087.html)

 

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