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2024.06.03
中国の研究チーム、脳組織の完全な冷凍保存・解凍法を発見

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中国上海市にある復旦大学脳科学転化研究院の邵志成研究員率いるチームが5月13日「ヒト脳組織および神経器官組織の有効な冷凍」と題した論文を『Cell Reports Methods』オンライン版に発表し、患者から採取した、あるいは長期間の培養で得た各種脳組織、脳系器官を神経細胞構造の破壊なしに凍結保存できる新技術を報告した。

 

■脳組織を破壊せずに保存可能な冷凍剤MEDYを開発
研究チームはまず、オルガノイドに対して一定の保護作用を持つ試薬のスクリーニングを行い、解凍後のオルガノイドの軸索伸長状態、神経細胞伸長状態、アポトーシス比率を比較分析した。その結果、1%メチルセルロース+10%エチレングリコール+10%DMSO(ジメチルスホキシド)+10μmol/L Y27632(Rhoキナーゼ阻害物質、ROCK阻害剤)からなるMEDYが脳臓器の凍結保存剤として最適であることを突き止めた。さらに、解凍プロセスの改良や、解凍後のROCK阻害剤による前処理を改善することで、脳系器官の新たな冷凍保存と解凍の方法を確立。この方法で解凍した神経器官が細胞多様性、細胞組織構造、ニューロン機能活性を保っていたことも確認された。

 

■さまざまなの種類の脳組織に使える
研究チームは次に、長期培養中の大規模な脳オルガノイドをMEDYにより凍結、解凍した。すると、成熟したオルガノイドに対しても冷凍保存効果があることがわかった。このMEDY技術は、背側/腹側脳、脊髄、視神経オルガノイド、てんかん患者由来脳オルガノイドなど、さまざまな脳領域特異的オルガノイドにより広く応用できる。 さらには、3次元のヒト脳組織凍結保存にも使用でき、解凍後も病理学的特性を保つことができる。そして最後に、トランスクリプトーム解析により、MEDYが小胞体を介したアポトーシス経路を阻害することでシナプス機能を保護し、極低温条件下で脳臓器の保護効果を実現することを発見した。

 

■やがてコールドスリープも現実に?
MEDYによる冷凍保存技術は、各種神経臓器組織や生体脳組織の大規模かつ信頼性の高い保存を可能にし、幅広い研究、医療応用、創薬スクリーニングを促進することにつながるという大きな意味を持つ。今後さらに研究が進めば、遠い将来にはこれまでSF小説上だけの話だったコールドスリープが現実のものとなり、不老不死に対する新たな模索が始まるかもしれない。

 

(出典:https://www.infzm.com/wap/#/content/272021)

 

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