上海での地下鉄乗車で、また一つ新たに便利なサービスが登場し、話題となっている。このほど(9月28日以降)、「健康コード・場所コード・乗車券(コード)」が一体となり、1つのQRコードで必要な情報全てを表示する「ワンコードパス」サービスがスタートした。
コロナ禍前より、交通系ICカードの利用以外でスマートフォンアプリのQRコード(乗車券)のスキャンでも乗車できていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた2022年では、6月1日以降、バスや地下鉄などの公共交通を利用する際、改札前にスマートフォンでの「場所コード(場所碼)」の読み取りが必要となった。「場所コード」とは簡単に言うと行動履歴管理のためにスキャンするコードのこと。読み取ると、そのQRコードに健康状態や直近のPCR陰性証明が表示されるが、それを改札前の係員に提示して乗車する。ちなみに、現状では72時間以内のPCR検査陰性証明がないと地下鉄には乗車できない。
地下鉄の「場所コード」・乗車前にスキャン必須(上海)
それまでは、地下鉄に乗車するとき、スマートフォンの決済アプリ「アリペイ(Alipay/支付宝)」を立ち上げ、「場所コード」を読み取って緑色コードを提示した後に、地下鉄アプリ「Metro大都会」を立ち上げ直して、出てきたQRコードを改札でスキャンするか、交通系ICカードを使って乗車するという手間のかかる手順だった。
「Metro大都会」アプリのダウンロード推奨(上海地下鉄構内)
その後、モバイル利用であれば、地下鉄アプリ「Metro大都会」のQRコードに健康コード、PCR検査の陰性証明情報が含まれるようになり、画面切り替えの手間が省けるとあって、この「Metro大都会」アプリを利用する乗客も増えた。
ワンコードでスムーズな改札通過へ(上海)
それだけでもかなり便利になったのだが、今回、「ワンコードパス」、1つのQRコードにまとまったことで、「Metro大都会」アプリをダウンロードしていなくても、スマートフォンにアリペイやウィーチャットアプリがあれば、「場所コード」のスキャンが不要な上、画面の切り替えをせずに、同じQRコードで改札が通れるようになる。
通勤ラッシュ時には、「場所コード」をスキャンする人で改札機前が塞がれ、プチ行列になることもあり、この「ワンコードパス」サービスで、少しでも混雑が緩和されることが期待される。
*「場所コード」については下記参照ください。
https://flymedia.co.jp/上海封鎖解除へ
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