コロナでほぼ出かける事ができなかったとはいえ、今月末はいよいよハロウィンだ。
時間が過ぎるのはなんとも早いものである。
外国人が多く住む香港では、ハロウィンなどの外国由来のイベントは盛んに取り入れられてきた。過去数年間コロナの為に集合可能な人数の規制が設けられており、なかなか羽目を外すようなイベントへの参加ができなかった。しかし今年は規制解除が少しずつ行われており、数年ぶりに仲間とハロウィンを楽しもうとする動きが出ている。今日はそんな明るい状況が見えてきた香港のハロウィン事情をご紹介したい。
香港のハロウィンは本気である。可愛らしいカボチャの飾りつけが目だつようなものではなく、暗闇で見たら本気で驚きギョッとするようなグロテスクな飾りつけを好んでするバーやレストランが多いように思う。そしてハロウィン当日は、飲み屋が集まる香港随一のバーエリア「ランカイフォン」へ繰り出す人が多い。皆思い思いの仮装をして路上でビールやアルコールを飲み、夜中まで騒ぐのが習わしだ。コロナ前まではランカイフォンへ人が溢れ出る為に、毎年交通規制が行われていた程である。
そんなハロウィンに欠かせない仮装コスチュームやグッズは、街中の雑貨店や文具店・スーパーなど、比較的どこでも入手が可能だ。
ただ筆者が香港一と思っているハロウィングッズが集まるエリアは「ポッティンガー・ストリート」(砵典乍街・石板街)だ。
香港島らしい石畳の細い坂道の両脇に小さな露店が並ぶストリートである。 写真はハロウィン前のポッティンガー・ストリートの様子である。
まずこちらがポッティンガー・ストリートと呼ばれる場所である。ビルとビルの谷間にある石畳の坂道は情緒たっぷりであり、多くの撮影などでも好んで使われている場所だ。
ここには普段は雑貨・仮装コスチューム・ボタンなどの手芸用品を扱う露店が多く並んでいる。しかしこの時期はまさに、ハロゥイン一色に変わる。そしてハウィン前の週末ともなると、多くの人々がコスチュームや雑貨を買い求めに香港中から集まるのである。こちらは人で溢れるポッティンガー・ストリートの様子。
小さな露店にはハロウィングッズが所せましと積み上げられている。それを見て品定めしながら歩く人々や、見物客が足を止め、賑わいを見せる。
また先ほどもお伝えしたように、香港のハロウィンの本気度はかなり高い。グロテスクでリアルなグッズを多数目にするが、ハロウィンと分かっていてもあまり近くに置いておきたくないものや、暗闇で見ると本気でギョッとするようなものが多い。
勿論リアルなものだけではなく、子供がイベントとして楽しめるような可愛らしいものも揃っている。ごっちゃに積み上げられたものの中から気に入ったものを探すのも、このストリートでの買い物の醍醐味であろう。
ポッティンガー・ストリートへの人出を見ていると、今年のハロウィンは数年振りにやっと活気を取り戻しそうである。そして来年は観光客も一緒になり楽しめる日が戻ると信じて止まない。
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