最近、観光地や人気スポットでよく見かけるようになったのが、スタンプコーナー。各都市の「ご当地スタンプ」がたくさん並んでいるところもあれば、記念スタンプが一つだけ置かれているところもある。それらをまわってスタンプを集めること、そしてそれをSNSに投稿することが若者の間で人気だ。

中国版インスタグラムと呼ばれ、流行発信の場として若者世代に人気の高いSNSアプリ「RED(小紅書)」でもスタンプに関する投稿が増えている。SNSでは、各都市の「ご当地スタンプ」の紹介や“スタンプを集めている”という自撮り写真のほか、効率よくスタンプを集めていく攻略法などがシェアされている。

上海・武康大楼エリアにあるスタンプコーナー（一部）

例えば、上海の中心地にあり、散策コースとしても人気の「武康大楼」エリアにもオリジナルスタンプがあり、ここでも週末になると、スタンプを求めて訪れる人で混雑する。「武康大楼」は、過去、本ブログでもとりあげているが、スタンプ人気とは別に、独特な建築物で映え写真が撮れると、平日でも多くの観光客が集まる人気スポット。また、この周辺には歴史的建物が多いので、歴史や建築物に関心が高い人にもとても魅力的なエリアでもある。

上海の人気撮影スポット・武康大楼

ところで、スタンプは無料と有料のものがある。有料スタンプは、スタンプ帳やポストカードを購入すると押せるしくみになっているところが多い。期間限定のスタンプやオリジナルの「ご当地スタンプ帳」もあり、コレクター心をくすぐっている。

販売しているポストカード（左）とスタンプ帳（右）

観光地以外にも、郵便局、図書館、博物館や美術館といったスポットにもスタンプがあるので、家族連れにも好評で、楽しそうにスタンプを押す子どもの姿も見られた。これから夏休みに入ると、こうした家族連れもさらに多くなるだろう。

デジタル化が進む中、インクをつけたスタンプを一つ一つ紙に押していくというアナログ的なことが人気となっているのはおもしろい。

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