FLY MEDIA BLOG

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2021.09.08
台北にある朝市“雙連朝市”の現在をレポート

9月に入りかすかな秋の訪れを感じさせながらも、まだまだ暑さの続く台湾。感染者が5人以下の日が続き、その中でも全台湾で合計0人という日があった為、人々には安堵の表情が見え始めていた。しかしながら某航空会社のパイロット2名にデルタ株の感染が判明し一気に緊張が走り始めた。この2名は既にA社のワクチンを2回接種済みという事もあり、デルタ株の感染力の強さが多くのメディアで報道されている。

このパイロットのうちの1人の高校生になる息子にも感染しており、通っていた高校では2週間の休校処置が取られている。更に新北市在住の台湾人夫婦の感染も発覚し、妻の勤め先である幼稚園でも園児、職員によるクラスター感染が起きてしまったのだ。

 警戒レベル2への引き下げ時に市長は「新北市にデルタ感染が1例でも発生した場合は飲食店の店内飲食を直ちに禁止させる」という発言をしており。現在変異種の検査が進められている。新北市でのクラスター案件の押さえ込みができなければ、今後また警戒レベル3の処置が取られるだろうという見方もされていて、検査結果が非常に注目されている。(感染者が足を運んだエリアでは既に“警戒レベル2強”の処置が取られている。)

 

今回ご紹介するのはこのクラスター騒動以前に撮影した台北の朝市“雙連朝市”の様子だ。

MRT雙連駅を出てすぐにあるこの市場は、交通の便もよく気軽に立ち寄れる事から日本人をはじめとする海外からの観光客に非常に人気の市場であった。

 

通り沿いにズラリと並べられたパラソル、人通りは少ない

 

台湾の朝市といえば、コロナ禍でも密になりやすい場所としてニュースなどで紹介されているが、筆者が足を運んだ平日の昼前はかなり閑散としていた。台湾人の生活に欠かせない食料品や生活雑貨を扱う市場ではあるが、やはりコロナの影響を大きく受けているように思えた。

 

市場でも実名制が実施されている

 

入り口にはQRコードが掲げられ、入場者はスマホで電話番号を登録する決まりとなっている。店舗それぞれにも置かれていたが、実際に1店舗ずつに申請している人は少ないようだ。

 

店舗の入らなくなった建物

 

コロナの影響か、やはり閉店を余儀なくされる店も多くあるようだ。

 

顎マスクで歩く男性の姿も……

 

そして気になったのが、顎マスク、鼻マスク状態の人が意外と多い点だ。現在台湾では外出時のマスク着用が義務付けられており、違反者には罰金が科されている。しかしながらまだまだ続く暑さに耐え切れず、マスクを外し気味で販売をしている人が目立っていた。5月に起きたコロナの蔓延前はマスクなしで街を歩く人を多く見かけられるようになったのを覚えている。活気のある野外で暑さと戦いながら働く人々にとっては非常に大変なのかもしれないが、やはりマスクの着用は必要である。

 

熱心に参拝をする人々

雙連市場には文昌宮という寺院があり地元の人々が熱心に参拝をする姿を見る事ができる、一刻も早いコロナの収束を願うばかりだ。

 

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