昨年、新型コロナウイルスの感染拡大によりオンライン教育が急速に普及した中国。すでにかつての日常が取り戻され、学校でも従来通り授業が行われているが、コロナに翻弄された時期から今に至るまで、自宅学習向けのあるスマートツールが人気を集めている。
それは「スマート卓上ライト」だ。海外ではTikTokとして知られている動画共有アプリ「抖音」(ドウイン)を手掛けた字節躍動(バイトダンス)による教育製品ブランド「大力教育」が開発した「大力智能作業灯」が、子どもを持つ保護者の間で飛ぶように売れているという。
この卓上ライト、一見普通のライトと変わりないのだが、スタンド部分にスマートフォンのようなディスプレイがついている。このディスプレイを通じて、ライトの明るさや色調を自由に設定することができ、ブルーライトをカットすることで、勉強時に酷使しがちな子どもたちの目を守る。さらに、机の上を広く照らすことで影が発生しない設計にもなっている。
そしてここから先が「スマート」の発揮しどころだ。まず、本体に備え付けられたカメラが、勉強をする子どもの姿勢をチェック。姿勢が悪かったり、長時間の勉強で姿勢が崩れてくると、「姿勢が崩れています」と注意してくれる。さらに、勉強姿勢の画像を確認したり、何回姿勢の注意を受けたかを知ることもできるのだ。
さらに、ディスプレイとカメラを最大限に生かした、オンライン学習ができる。画面の向こうの先生から講義を受けたり、分からない部分の解説動画を見たりしながら、より効率的に勉強や宿題を進められる。テキストで分からない部分を指で差すと、カメラが認識してその部分の解答や解説を表示してくれる。何と便利な世の中だろうか。また、保護者のスマートフォンに対応アプリを入れておけば、子どもが今どんな勉強をしているかをチェックすることも可能だ。
気になるお値段は、姿勢チェック機能がついた「T5 Pro」が1099元、姿勢チェック機能のない廉価版の「T5」が799元となっている。普通の卓上LEDライトが100元前後で買えることを考えると決して安い製品ではないが、それでもよく売れているのはやはり、わが子の学業成就を願う中国の親御さんたちの気持ちの強さの表れだろうか。
(出典:https://www.dali.com.cn/website-intro)
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