このコロナ騒ぎで、最近は中華圏でも日本国内でも出張に出ることがなくなり、寂しい思いをしています。
私の出張時の楽しみと言えば、時間をみて、その土地をジョギングすることです。
車で素通りするだけではわからないその土地ならでは魅力を感じ、新しい発見がありますし、また何よりも深く心にその土地を刻めます。
出張の合間の限られた時間ではありますが、そういった時間を見つけて楽しんでいます。もちろん、日頃のストレスや運動不足解消のためでもあるんですけれどね。
今回は、今まで中国出張で走ってきた中でお勧めのルートを2つご紹介しましょう。
まずは私の人生の中で、一番長く過ごしてきた海外の都市・北京。
初めて海外駐在を経験し長期滞在していたこの街には、数々の思い出があります。
日本で皇居の周りを走っているランナーの方には、北京では紫禁城の周りを走ってみることをお勧めします。
当時私が走ったルートは、天安門広場を起点として、紫禁城を東西に突っ切るようにして、景山公園の方へ抜けるルート。
中国の悠久の歴史をたっぷり感じられるコースです。
9月の早朝、天安門広場からスタート。空がまだ朝焼けで染まっています。朝の天安門は、国旗掲揚をみる方もいて、朝から賑わいを見せていました。
天安門広場
毛沢東の肖像がかかる天安門へ。さすが多くの人々が朝から記念写真を撮っています。
天安門
朱塗りの壁をみながら、紫禁城の西側を北へ。途中、西華門を入り、お堀沿いを走りながら、故宮のチケット売り場を通りすぎ、故宮の東側へ。
この日はお天気に恵まれ、お堀の緑も色鮮やかで、お堀の水に角楼が映り込み、あまりの美しさに、カメラのシャッターを切りました。
紫禁城の4角に建てられた角楼
私の走った距離は、約4.5キロ。時間があれば、ぐるっと天安門から一回りしてもいいですが、西華門から東西を横切っていくお堀端の道は静かで、とても趣きがあり、私としてはお勧めです。
2つ目はちょっとマイナーなところではあるのですが、中国江蘇省のテレビ収録で訪れた南京です。
ホテルは南京の郊外に位置していて、周りにはあまり何もないところなのですが、近くに揚子江の支流・夹江が流れていました。
折角なら、中国を代表する川である揚子江をみてみたい!と思い、寒い中、白い息を吐きながら、走りました。
ホテルからよく見えるのが、このあたりのランドマーク・南京国際青年文化センターです。こういった変わった建物が多くみられるのも中国です。
この脇を通って夹江に向かいます。
南京国際青年文化センター
夹江にかかる橋です。こんな辺鄙なところなのに、すごく素敵なデザインの橋がかかっていて、ちょっとびっくりしました。
橋の真ん中に立つと以下のように見えます。中国はどこも規模が大きくて、スケールが違うんですよね。何かの撮影で使えそう!なんて、職業柄考えたりしながら、渡りました。
ホテルから出て、橋を渡って、向こう岸に渡って、きれいに整備された公園を一回りして、元の道を戻るというルートで、約5キロのランでした。
この日も早朝のランニングで、朝日がとてもきれいでした。
観光地でもなんでもないところですが、2月の凍てつくような寒さ、朝日の美しさ、橋の造形が思い出として今でも心に残っています。
今年初めてフルマラソンを挑戦し、今後の夢は世界のマラソン大会に出場すること。
息を切らして、走るジョギングでは、なぜか風景が鮮やかに見えます。世界各地を自分の足で走って、自分の目に広い世界を焼き付けていきたい、そんなことを思っています。
コロナのおかげで、今までよりはランニングの時間が確保され、この2ヶ月は、1ヶ月100キロを超えるペースで走っています。
故障しないように体のメンテナンスをしながら、元気にこれからも走っていきます。(フライメディア・ヨシダ)
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービスをご提供している会社です。
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