2月26日は、「元宵節(ユェン・シャオ・ジィエ)」。春節(チュン・ジィエ/旧正月)から数えて15日目にあたる日、つまり旧暦1月15日をさし、中国ではランタンを見物して、元宵(ユェン・シャオ)とか湯園(タン・ユェン)とよばれる団子を食べるといった伝統行事が行われる。
ランタン飾りがキレイな豫園周辺の通り
上海の有名な観光地の一つである「豫園」でも「ランタン・フェスティバル(灯節)」が開催され、幻想的なランタンの光で彩られている。ランタンフェスティバルでは、大規模に飾られている見物用ランタンも見どころの一つだが、子どもたちにとって楽しみなのは、多くの露店がここぞとばかりに出店すること。
そこでは、カラフルな手持ちランタンも売られていて、目移りするほどだ。とりわけ、うさぎのランタン(兔子灯)が大人気となる。
ネットで購入できる「うさぎランタン」材料セット
昨今では、プラッチック製よりも、昔ながらに手作りで作られているほうが人気。手作りうさぎランタンは、竹ひごで骨格を作り、紙を貼ってつくるのだが、こうした作り方は、ネット動画などにあり、家庭でも動画を見ながら手作りすることができる。もちろん、必要な材料もネットで簡単に購入可能だ。
出来上がったランタンには、本来、ろうそくを灯すのだが、燃えてしまう危険もあるため、最近では、LEDライトを使うのが主流。
どのお店もランタンを準備して販売(上海・豫園)
豫園も周辺をふくめて、光ったランタンを手にする家族連れや若者でにぎわう。若者には、手作り感いっぱいのランタンが人気のようで、どの店でも売れ行きが良い。毎年、早々と完売するほどだ。
ところで、なぜうさぎ?と、思われるかもしれない。いろいろ説もあるようだが、何より中国では、うさぎは長寿の薬を作る神の使いと考えられ、「無病息災」や「長寿」の象徴とされている。
赤いランタンを見ると、お祭り気分になる?(上海)
この元宵節までで、旧正月が終わり、お正月気分も雰囲気もこの日まで。ランタンを楽しむ人の表情に新しい年がスタートする期待がうかがえる。
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