日本のお月見の習慣はもはやすっかり忘れ去られているようだが、台湾をはじめとする中華圏では中秋節はなくてはならないイベントだ。今年の中秋節は10月1日、まさに目前なのである。
中秋節前後の連休は台湾人にとって1年の間にあるうちの大変重要な連休であり、本来ならば日本をはじめとする海外へ旅行に行く人が非常に多いのだが、コロナウィルスが猛威をふるう2020年はまたいつもと違った中秋節になりそうだ。
海外旅行ができない為、台南や台東へ遊びに行く台湾人も非常に多い、また、外出を控える人々にとっても欠かせない娯楽のひとつが「焼き肉」である。
去年もブログ内で紹介したが、台湾の中秋節=焼き肉といってもいい程、焼き肉がメジャーになっている。
とある焼き肉のタレのメーカーが「中秋節にはみんなで焼き肉を!」と放送したテレビコマーシャルがきっかけで中秋節の焼き肉がブームとなり、今では台湾人には欠かせないイベントとなっているのだ。
今年も9月の半ば頃から各スーパーに焼き肉やバーベキュー用品が大量に並ぶようになった。特に今年はコロナ禍で外出を控える人が多い為、巣ごもり需要を見込んだ店側の力の入れ具合もはっきりと分かる。
大手スーパー「家楽福(カルフール)」の様子 使い捨ての皿がズラリと
通常の価格よりも低くおさえているようだ
肉売り場には焼き肉用にと味付き肉を求める主婦たちが集まっていた
コロナの影響もあり全体的に客足が少なくなっていた印象ではあるが、中秋節前の週末には多くの台湾人が買物に訪れていた。
週末に賑わう大型スーパーの様子
これらのバーベキューグッズ、スーパーだけではなく、文具店やコンビニにもしっかりと売られている、それだけ台湾人が必要としているのが分かる。
文具店に置かれたバーベキュー用品の数々
あいにく今年の中秋節は雨の予報ではあるが、コロナ自粛でストレスがたまりつつある昨今、ぜひバーベキューを家族と共にし、楽しいひと時を過ごしてほしいと思う。
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