今年の中秋節は国慶節と重なり、香港では10月1日と2日が祝日。
土日の休みを含めて4連休となる人も多かった。
ただし連休と言っても、コロナの為にお隣のマカオや中国にさえ旅行をする事ができず、公の場では4名までのみ集まることができるという状況。
本来であれば中秋節に行われる火龍の舞やランタンフェスティバルなどのイベントも中止となった。
そんな中で少しでも中秋節の雰囲気を感じようと、多くの人が出掛けた場所がある。
その一つが以前こちらでご紹介をした「ステイケーション」。香港内の近場ホテルに泊まり、プチ旅行気分を味わうというもの。
普段であれば在住者は泊まるのをためらう高級ホテルでもお得なパッケージを出しているところが多く、ここ最近の週末などを含めチェックインのために行列しなければならないホテルもあると伝え聞いている。
そして他にも人気の行き先は郊外の散策地。市内から1時間ほどで行くことのハイキングコースやサイクリングコースも賑わいを見せたようだ。
またイベント自体はキャンセルとなってしまったが、中秋節ならではの雰囲気を感じる事ができる、ランタンなどが飾られているモールなども人気を集めた。ランタンを見ながら秋の夜長の雰囲気を味わいたいのは、誰もが思うことである。
今年ランタンが飾られて綺麗だったのはランタオ島に位置する漁村・タイオーの町、そして市内にある幾つかのモールだ。こちらの写真はワンチャイの利東街のもの。
例年通り今年も美しいランタンが吊るされて、多くの人で賑わっていた。
中秋節連休期間中の利東街は写真を撮ったり食事やショッピングをする人が多く集まった
赤色の大きめのランタンの合い間に見え隠れする緑の紫のランタンがアクセントになって美しい
ちなみに昼間の明かりが灯っていない時のランタンはこのような光景。明かりがなくともその様はとても魅力的である。
ランタン設置途中の利東街、まだ緑や紫のランタンは吊るされていない段階のもの
本来であれば数えきれないほどの場所でこのような美しい光景が見られる中秋節。今年はごく限られた場所のみとなり、少し寂しいものとなった。
来年こそはこれぞ香港の中秋節、という街の様子となるよう期待したい。(文/写真 香港コーディネーター 矢島園子)
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