前回のランタオ島の見所の続きをお伝えしたい。
高さ34メートルもの大きさを誇るゴンピンの天壇大仏の周りは、他にも多くの見所がある。
まずは、香港一のパワースポットとも言われる心経簡林(ハートスートラ)。ここは天壇大仏から山中へ徒歩で20分ほど入った場所で、丘の中腹から上のほうへ向かって38本の木の柱が無限大を現す8の字に埋め込まれている。
丘の下から上に向かい、8の字の形で木の柱が建っている
この木の柱にはハートスートラと言われる、儒教・仏教・道教の信仰者の間で最も有名なお経の1つが刻まれている。このお経を読みながら8の字に設置された木を巡って歩くと良いとされており、多くの人が訪れるパワースポットとなっている。
山の静寂に包まれながらこの神秘的な空間を歩くだけでも心が落ち着いてリフレッシュができるので、天壇大仏へ訪れる際はぜひ足を伸ばして頂きたい場所の一つだ。
また、天壇大仏の目の前には 香港で最も重要な仏殿の1つであり、「南の仏教世界」と呼ばれている寶蓮寺(ポーリン寺)がある。
天壇大仏の直ぐ前にある寶蓮寺では、至る場所から大仏を見上げることができる
1906年に設立された寺は大雄寶殿、萬佛寶殿(建設中)などの色鮮やかな美しい建築群から成り、精進料理を食べられる有名な食堂もある。
色彩豊かで細かなレリーフが施された建物は、ぜひ鑑賞をして頂きたい
また、寶蓮寺(ポーリン寺)の食堂や周辺の食堂で人気の食べ物が、名物『山水豆腐花』。
香港ではそこら中で食べられる豆腐花だが、ランタオ島ゴンピンのものは空気と水が綺麗なので 他と比べて一段と美味しいと言われている。
豆腐花は、シンプルだからこそ味の違いがはっきり出やすいものだ。ゴンピン地区で食べられる豆腐花は、どれも小さな店の手作りのものばかりだが、プルプルと滑らかで舌触りが良い。ぜひここへ来たら食べて頂きたい健康食だ。
他にもケーブルカーの駅を降りたエリアはゴンピンビレッジと呼ばれ、多くのレストランや土産店、アトラクションが集まっている。仏教をテーマにしているこのエリアは1.5ヘクタールもあるので、全部見て回るには結構な時と体力が必要となる。
自然や仏教建築を見て回りながらパワーチャージもできるランタオ島のゴンピンは、香港ならではの経験ができる場所の一つ。ぜひ一度足を運んで頂きたい。(文/写真 香港コーディネーター 矢島園子)
自然が多いエリアなので、野放しの牛にもよく遭遇する
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