香港国際空港が位置するランタオ島観光の目玉と言えば、ゴンピン360が上げられるだろう。空港から市内を結ぶ電車やバスの中から、山道に沿って高い頭上を動くケーブルカーを必ず見ることができる。そのケーブルカーがゴンピン360と呼ばれているものだ。
このケーブルカー、全長で片道25分という長さでアジアで最長のバイケーブル・ロープウェイである。
市街地である東涌(トンチュン)駅から山頂の昂坪(ゴンピン)ビレッジまでを結んでおり、山沿いを、時に海上を渡っていくケーブルカーは壮大な景色を楽しめるアトラクションとして親しまれている。
このゴンピン360ケーブルカーには2種類のチケットが存在している。一つは通常のスタンダードキャビンと呼ばれるもの、そしてもう1つはクリスタルキャビンである。クリスタルキャビンとは、ケーブルカーの床全面がガラス張りになっており、足元が透けている代物である。ケーブルカーのはるか下に緑生い茂る山や海上を眺めながら乗車する25分間はスリル満点で、雑誌やテレビの特集でも取り上げらえることが多い。
そして本日ご紹介するのが2022年12月に登場した、クリスタルをさらに上回る「クリスタル+」というキャビン。
このキャビンはなんと床のみならず、キャビンの側面全面もガラス張りになっているというもの。可視性はなんと80%以上アップされ、現時点では世界で最も透明度の高いケーブルカーなのかもしれない、と言われている。
こちらがクリスタル+。確かに遠めに見ても全面がガラス張りとなっている。これはかなりスリリング!
ゴンピン・ビレッジの土産物店で見つけたクリスタル+キャビンの模型。これに乗ればよい自慢話、土産話になりそうである。
そしてクリスタル+と同じ時にリフレッシュされたのが、ゴンピンビレッジに位置する香港の有名観光スポットで知られる「天壇大仏」だ。
この「天壇大仏」は高さ34メートル、世界で二番目に大きい屋外青銅大仏像だと言われている。この「天壇大仏」も約1年以上もの時間をかけ、大仏の全面を覆った大規模な改修が行われてきた。そしてこの度、大仏を囲っていた覆いが全て取り除かれ、大仏への階段も修復を終え、昂坪の木魚山の山頂に位置する大仏が新たに参可能となったのである。
遠くから見ることもできる「天壇大仏」。太陽の光で輝いて見える。
昂坪の木魚山の山頂に位置する天壇大仏の近くへ行くには200段以上もの長い階段を登っていかなければならない。
大仏の下に設置されていた金色の像。蓮の形をしているように見える。
大仏の周りに置かれた像の近くにも蓮の池が設置されていた。
香港への入境が可能になったのを機に再開された大仏参拝と新しいクリスタル+キャビン。
益々観光スポットとしての魅力が増したランタオ島を多くの人々が訪れるようになるだろう。
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