2023年の「春節(しゅんせつ/旧正月)」連休は1月21日(土)から27日(金)までの7日間。今回は行動制限緩和後、初の「春節」とあって、帰省や旅行といった「移動」への関心が高まった。
連休中、人気スポット・新天地付近の通り(上海)
「春節」とは、旧暦のお正月のことで、中国では一年で最も重要な祝祭日でもある。旧暦に基づくお正月なので、新暦で見ると毎年その日付が変わり、2023年は1月22日が旧暦の1月1日にあたる。
新名所「今潮8弄」の春節飾り(上海)
ところで、「春節」と言えば、「民族の大移動」が起こる時期としてもよく知られる。コロナ禍前では、日本にも大勢の観光客が訪れ、「爆買い」などが話題となっていた。
「今潮8弄」を訪れる市民(上海)
2023年は、防疫措置の緩和により、ようやく行動制限のない「春節」を迎え、上海でも約3〜4年ぶりに市外へ移動したり、海外へ旅行するなどして年越しをした人も多かったようだ。
そのためか、上海市内の地下鉄・バスなどの交通機関やショッピングモールでは人もまばらで比較的空いていた。一方で、各地から上海を訪れた観光客も少なくなく、外灘(バンド)や豫園、上海ディズニーランドといった人気の観光スポットは多くの人出で賑わっていた。
上海・玉佛禅寺
さて、日本でも新年には初詣に行くが、現地も同様で、春節には寺院へ初詣に行く。龍華寺、玉佛禅寺、静安寺など上海にいる日本人駐在員にお馴染みの寺院も多くの参拝客で賑わい、入場するまでに長蛇の列ができるほど混雑していた。
参拝客で行列ができる玉佛禅寺(上海)
こうした「春節」の光景はSNSなどでも多く投稿されるが、“赤いリボン、赤いランタン、赤い紙”などが飾られた寺院を参拝すると、自然と新年を迎える気持ちも高まってくる。
春節を迎える雰囲気満載の寺院(上海)
また、春節休暇は前述の通り1月27日(金)までの7連休で、28日(土)と29日(日)が振替出勤となるのだが、27日(金)は初六(旧暦の1月6日)、29日(日)が初八(旧暦の1月8日)にあたる。
これら「六(六六大順/万事順調。物事がスムーズに進むこと)」や「八(発財/儲かる。お金持ちになる)」という数字は縁起が良いとされ、新しい年へ縁起を担いで、この日から営業を再開する店舗や初出勤する会社もみられた。
ショッピングモール内も春節は人がまばら(上海)
すでに「仕事始め」になっているが、伝統としての春節期間は、元宵節(旧暦の1月15日。2023年は2月5日)までの期間を指す。2月5日を過ぎると、「春節」は終わりを迎え、現地で2023年・“うさぎ”年(卯年)が本格的にスタートする。
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