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2021.09.24
コロナ禍での台湾版中秋節をレポート

朝晩はわりと涼しくなり秋の気配を感じさせるが、まだまだ日中は夏のような暑さが続く台湾。

日本と同じように感染者は減少傾向にあり、今週は全台湾で3人以下の日が続き、人々に安心ムードが漂っていた。

 

台湾では9月18日から21日の中秋節(ジョンチョウジエ)までの4日間は連休となり、日本のシルバーウィークと同じく、年に何度かの貴重な休みでもあるのだ。

 

しかしながらデルタ株の猛威は完全に抑え切れたとはまだ言えず、連休前には感染防止対策の徹底が呼びかけられていた。

 

日本式しゃぶしゃぶ店の前にできた列

 

やはり日頃のコロナ自粛疲れと感染者減への安心感が重なったからであろうか、連休開始1日前から各地に人が集まり、密になる事が多かった。

それらを見て「感染が怖い!」と思う人と「経済をそろそろ優先すべきだ。」と考える人とで徐々に意見が割れてきている台湾。ゼロコロナへの意識の高さを感じつつも、低迷し続ける経済に焦りの色を見せているのも事実だ。

 

中秋節は台湾人にとって欠かせない年中行事であり、日本では「ススキと月見団子」のイメージが強いが、台湾では「焼肉と文旦」が欠かせないのである。

 

中秋節の2週間程前から並び始めるバーベキュー用品

 

満月と焼肉に何の関係が?と思う人も多いであろうが実はこの週間、焼肉のタレメーカーのCMをきっかけに広まった習慣なのである。現在では中秋節の連休にあらゆる所で焼肉を楽しむ人を見られるようになった。しかしながらコロナ禍の今年は政府による規制のため、公共の場所や公園でのバーベキューが禁止され、飲食時以外のマスクの着用が義務付けられている。(各県、市によって様々)よって今年は家の中で少人数で焼肉や鍋を楽しむという人が多かったようだ。

 

ハロウィンのカボチャのように目や口がつけられた文旦

 

もう一つ欠かせないのが文旦。台湾では「柚子(ヨウズ)」と呼び、こちらも中秋節には欠かせないアイテムのひとつ。スーパーや果物店では自宅用やギフト用ボックスが並び、世話になった人や親戚同士で送り合うのが習慣。

 

筆者に送られた文旦ギフト、月夜に見立てた色使いが綺麗だ

 

食べ終わった文旦の皮を使って帽子を作り、飼い犬や飼い猫に被せて写真を撮りSNSで公開するのも中秋節には欠かせない光景だ。

 

その他にも月餅やパイナップルケーキを贈り合うのも欠かせない習慣。人気店では行列が並び、店員がソーシャルディスタンスの厳守を呼び掛ている映像をよく目にする感染防止の為にネット販売のみの店も去年から増えているようだ。

 

パンデミックが始まってから2回目となる今年の中秋節。感染予防を気にしながらも皆大いに楽しんでいたようだ。

 

 

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