今年９月から広州市内36カ所の小中高校で金融理財（金融資産管理）課の授業が試験的に導入されました。児童心理学の専門家の話によると、健全な人格形成には、知能指数（IQ）、心の知能指数（EQ）、お金の知能指数（FQ）が必須で、子供たちにお金の有効な運用方法を理解してもらい、将来的にお金の奴隷になるのではなく、お金の主人になるための教育が必要なのだとか。

小学校の授業の様子（出典：央視新聞）

とはいっても金融理財（金融資産管理）の授業だなんて、小学生や中学生には難しいのでは？と心配になりますが、9月に行われた広州市のイベントでは、広州都市部と農村の子供たちが一緒に授業を受け、白熱した議論を交わしたようです。

例えば、小学生の授業では、「お金はどこからくるの？」「家でお手伝いをしたらお小遣いを払うべき？」という身近な議題について話し合われました。普段小学生が触れるお金の多くは「お年玉」で、しかも親が管理していることが多く、こういった議論を交わすことは、自分で考える良い機会になったようです。子供たちも、ただ理論や原理を学ぶのではなく、ゲームや体験などを取り入れた楽しく科学的に学べる授業にしてほしいと期待を寄せています。近い将来、この広州から子ども投資家が誕生するかもしれませんね。

参考：http://edu.people.com.cn/n/2015/1003/c1006-27660919.html