上海の人気観光地の一つである新天地に出現した巨大なロック・バランシングが地元で話題となった。展示されているロック・バランシングは、自動車ブランド「シボレー(Chevrolet)」とのコラボで、大小ふぞろいの10個程度の石の上に6代目のシボレー・カマロ(Chevrolet Camaro)RSがのっている。
高さ約10mという巨大アートの重力バランスが絶妙!
このロック・バランシングとは、ワイヤーや接着剤などを一切使わず、自然にある石を重力のみの絶妙なバランスだけで積み上げてつくり出すアートで、重力接着((Gravity Glue)とも「重力バランスアート」とも呼ばれている。
カナダのマイケル・グラブ(Michael Grab)氏がロック・バランシング界の第一人者として世界的にも有名で、彼の作品はネットやメディアを通じて広く紹介されている。日本でも近年テレビやネットで話題になっているので、知っている人も多いと思うが、ここ数年中国でもジワジワと知名度が上がっている。
挑戦するもバランスが難しくて上手くいかない!
実は、この新天地のロック・バランシングもマイケル氏が手がけたアート作品だ。一見すると、接着剤などを使って固定しているかと思える安定感のあるオブジェだが、実際は石の重心を見抜き、絶妙なバランス感だけで積み上げられている。そして頂上にあるのは重量約1.5tある1台の高級車。重力バランスだけで支えているのだから、まさに神業としか思えない驚異の芸術である。
思わず息をのむ「神業」芸術!
展示会場には、このロック・バランシングを体験できるイベントもあり、立ち寄る観光客も挑戦者と一緒に息をこらして見守るが、その挑戦はなかなか上手くいかない。積み重ねていく過程は、その一つ一つが心を落ち着かせないとできない作業であることから、海外では石を積む時の集中力が「瞑想」にも似ていると言われる。
やってみると意外と難しいバランスに苦戦中!
今回の展示は、高級車のプロモーションの一環であるが、あまりにも奇跡すぎる「驚異のバランス」が目立ち、視線はどうしても積み重なる石へと向いてしまう。
遠目からもひときわ目を引くオブジェ
上海新天地:黄浦区太倉路181弄
最寄り駅:地下鉄10号線、13号線「新天地」駅と
地下鉄1号線「黄陂南路」
駅からいずれも徒歩5分。
*展示は2017年4月2日まで
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