香港島を東西に走る2階建て香港トラム(2階建て路面電車)。どこから乗ってどこで降りても一律料金で便利な事から、市民だけではなく観光客・ビジネス客からも人気の交通機関である。カラフルな広告をボディに纏い街を行き交う光景は、香港名物とも言える。
香港島を行き交う2階建て香港トラム
その香港トラム、今までの支払い方法は降車時に現金あるいはオクトパスカード(香港内の交通機関や商店で利用できる電子決済カード)のみであった。
それが6月下旬から徐々に新しい運賃機が導入され、現在は各種クレジットカードや電子決済が可能になった。
因みに現在追加となった支払い方法は、Hong Kong Tramwaysのホームページ上によると下記の方法が挙げられる。
クレジットカードはVisa・Master・JCB・UnionPayの4種類、モバイルペイメントはApple Pay・Google Pay (Android)・Samsung Pay・Huawei Pay, QRコードを利用した支払いは AlipayHK の”EasyGo”・Alipayの “Transit QR Code”・UnionPayの “Transit QR Code”・BoC Payの “Transit Code”だ。
数年前まで香港島在住の友人宅に行くと玄関にはトラム乗車用の小銭をためた箱が置かれていたものだったが、コロナにより現金の受け渡しの機会が極端に減った今、そして世界中から様々な人が訪れる今、こういった支払い機能の充実化は避けられない流れなのであろう。
こちらが新しく導入された運賃機を映した写真である。左下の黄色いボックスは今まで通り現金で支払いをする客用のもの。中央にある緑色の機械が新しい運賃機となる。左側がクレジットカードをかざす部分、右の部分はQRコード用をかざす部分のようである。下方には以前から利用できたオクトパスカードのタッチが可能になっている。因みに筆者は本日、クレジットカードでの支払いを行ってみたが、きちんと支払いをする事ができた。
地元メディアによるとこの新運賃機の導入試用期間は9月までとの事。歴史ある人気の路面電車も、益々便利に、そしてキャッシュレス化への移行が進んでいるようだ。
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