新華網や人民日報によると、2018年5月下旬、これまで未確認だったパンダの生息地が発見されたという。その場所というのは四川省甘孜州康定市麦崩郷と臥龍国家級自然保護区正河鍘刀口の2か所だ。
5月28日、四川省林業科学研究院チームが野生動植物資源の調査中、甘孫州康定市麦崩郷で新鮮な糞や毛などを見つけ、ここが野生パンダの分布地区であることが分かった。麦崩郷は、邛峡山系パンダ白沙河エリアの近くだ。
あれ?だれか来た?(出典:人民日報)
さらに麦崩郷で発見されたのは主食である大量の竹以外に、キンシコウ、レッサーパンダ、イノシシ、アカゲザル、ベニジュケイなども確認されており、生態系が豊かであることが分かる。
29日には、3名の野生動物保護隊員が野生パンダのDNAサンプルを採取するため、臥龍国家級自然保護区正河鍘刀口に入った。ここは臥龍国家級自然保護区の中心に位置し、典型的な高山渓谷地帯だという。
隊員たちが標高2,770メートルの傾斜面で沢山の糞を収集し、木の下で休憩をしていると、上から樹皮のくずが落ちてきたそうだ。
3人が見上げると、なんとそこには赤ちゃんパンダがいたのだという。赤ちゃんパンダは寝心地のいい枝を探し、そのうちぐうぐう寝始めたそうだ。隊員との距離は十数メートルという近距離にもかかわらず、人間の存在をちっとも気にかけていないようすだったという。
上を見たら・・・‼ 嬉しい遭遇(出典:新華網)
この赤ちゃんパンダの体重はおよそ20キロ、生後7か月くらいと推測できる。ころころと太っていてとても可愛らしい。母パンダも近くにいるはずなので、隊員たちは親子の邪魔をしないよう、すぐにその場を離れたそうだ。こちらも麦崩郷と同様、これまでの調査では生息地として認定されていなかった場所だ。
枝をゆさゆさ(出典:人民日報)
専門家によれば、2008年四川大地震が発生し、パンダ生息地も山崩れや土石流などの被害を受けたが、10年に渡る保護活動と自然の回復により、パンダの繁殖は非常に良好だという。
バイバーイ、またね(出典:人民日報)
現在、甘孜州康定市と臥龍国家級自然保護区はパンダ生息地として保護措置がとられている。
(情報源:http://www.sc.xinhuanet.com/content/2018-05/31/c_1122914948.htm
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