2018年2月21日、騰訊網によると、貴州省貴陽市内にあるミャオ族の村で春節を祝う伝統的な祭りが開かれ、数百万発もの爆竹が鳴らされた。
旧正月の春節から5日めにあたった2月20日、同市の麦格ミャオ族プイ族郷龍窩村では「ミャオ族迎春年廠節」と呼ばれる伝統の祭りが行われた。この祭りには、新春を祝うとともにご先祖様や故人を偲び、雨の少ない現地において雨に恵まれるよう祈願する意味合いが込められているとのことである。
祭りに参加するミャオ族の人たちは家族単位で集まり、故人の衣服を日傘で隠したうえで側に置いておく。そして頭に白い布を巻き、傘で隠した衣服の前で紙銭を燃やしたり、爆竹を鳴らしたりする。その際、女性たちは泣きながらご先祖様や故人に現在の良い暮らしを報告したり、故人の生前の様子を思い返したりするのだ。男性は焚かれた線香の周りで蘆笙(ろしょう)と呼ばれる葦の茎で作った笛を鳴らしながら踊るのだが、この悲しげな音色がまた参加者の涙を誘うのである。1万人とも言われる人びとが集まってめいめいに泣き叫び、笛を鳴らし踊る光景は、壮観と悲壮が入り交じった実に不思議な世界だ。
しかし、祭りのクライマックスはまだまだこれからだ。やがて、長老やスタッフの合図により、無数の竹竿に巻きつけられた数百万発という爆竹に次々と点火が行われる。山や谷全体に響き渡る凄まじい爆竹の轟音は、まるで天地をひっくり返すほどの勢いだ。その間、男たちは故人の衣服を背負って爆竹の周りで蘆笙を吹きながら踊り、全身を使ってあの世へと旅立った人を偲ぶ気持ちを表現する。
爆竹は約1時間ほど鳴り続けるが、男たちは爆竹が鳴り止んでも踊りを止めることなく、祭りは数時間に渡って続けられる。人びとは家に帰るのも忘れるほど踊りに夢中になるという。中国の都会では環境汚染対策で爆竹の禁止が相次いでいるが、貴州省の奥地では爆竹抜きには語れない少数民族の伝統文化が確かに受け継がれている。
(情報源:https://news.qq.com/a/20180221/003034.htm#p=1)
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