「行列がなければ上海ではない!」とまで言い切れるほど、今や上海のどこでも見かける大行列。2~3時間並ぶのはもう一般的になっている上海っ子も「えっ?」とびっくりする長蛇の列が上海市内に出現してSNSでも話題だ。その長蛇の列をたどっていくとその先頭には「喜茶」という看板が見える。この「喜茶」では、「岩塩チーズティー」とも「チーズ入りミルクティー」とも呼ばれている話題のドリンクを販売している。
3月上旬にオープンしたばかりの二号店はで外に続く大行列!
「喜茶」のルーツは広東省で、2012年開店後、広東省を中心に店舗を増やし、各店舗平均で毎月2000杯以上、100万元(約1700万円)の売上を誇るまでに成長した人気カフェ。上海では今年2月11日に1号店を開店。開店と同時に超人気店となり、最低でも3~4時間は並ばないと購入できないほどの混雑ぶりで一躍SNSでも話題となり、人気が人気を呼んで、今では最長で7時間以上並ぶくらい、購入が困難な人気商品の仲間入りを果たしている。
カフェスペースが全く見えない混雑ぶり
カフェの看板メニューは「岩塩チーズ入り」と呼ばれるドリンクで、さっぱりしたお茶にコクのあるチーズクリームや岩塩をトッピングしているメニューだ。ベースは緑茶、烏龍茶、プアール茶などの中国茶、一番人気は「金鳳茶王のチーズクリーム」で、烏龍茶ベースの味だ。
さっぱり感とコクの両方楽しめると人気(出典:大衆点評網)
この「喜茶」はカフェと言ってもあまりの混雑にカフェスペースまでも人であふれ、とてもカフェスペースをゆっくり利用できるような雰囲気ではない。お客もテイクアウトが主流だ。こうした人気ぶりに代行で商品を購入したり、行列にダフ屋が並んでいることもあり、店舗では「1人6杯まで」と限定販売している。
ドリンクの値段は1杯が20元~30元(約340円~510円)だが、代行やダフやでは、倍以上の70元~100元(約1190円~1700円)で取引されているようだ。
商業ビルの外まで延びている行列
スタッフは流れ作業でドリンクを作るが、作業が追いつかず、オーダーしてからお客の手元に届くまでにまた約30分かかる。もはや美味しいかどうかがポイントではなく、並ぶことに意義があるとしか言えないほどの過熱ぶり。ネットで騒がれている行列に並び、商品をゲットしたという優越感を得たくて並んでいる人が多いのではと分析する一部メディアでは長続きしない、一時的な現象だろうとの見方が大半だが、まだ上海に登場して約1ヶ月。「3時間並んでまで飲みたくない」「ブームが過ぎ去るのが早いと言われる上海で、いつまで続くか?」静観する声がどこまで届くだろうか。
喜茶(来福士店):西藏中路来福士広場1F-01D室
(最寄り駅:地下鉄1、2、8号線「人民広場駅」直結)
参考サイト:http://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_1629086
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