11月26日、成都商報電子版網によると、四川省成都市の新都区で人気の中医師が、アフリカから来た外国人であることを紹介した。
この外国人医師はディアラさんで、外国人として全国で初の中医学博士でもある。ディアラ医師が成都市新都区に来て3年。当初は外国人の中医師は患者になかなか受け入れられずに、医師が外国人だと分かると診察も受けずに帰って行ったと言う。
しかし、患者一人一人と向き合い、きちんと症状を聞き、熱心に対応する姿勢に、ディアラ医師の評判が広まり、ディアラ医師を指定する患者も多くなり、今では地元で知らない人はいないほど有名な中医師になった。
ディアラ医師は西アフリカに位置するマリ共和国出身。実家も医薬の名家で知られ、ディアラ医師は幼少の頃から医学を好み、1984年に中国の地に足を踏み入れた。当時は、北京で西洋医学を学んでいたが、「西洋医学はどこでも学べるが、中医学は中国でしか学べない」と、すぐに中医学の道へ進むことを決め、広州中医学院で中医学を学んだ。
最初に「医古文」から学んだディアラ医師、「さっぱり分からず、挫折した」と当時を振り返るが、挫折したことで奮起し、書店で辞書も購入して努力を重ね、ついには、中国最古の医薬書でもある「黄帝内経」を暗唱するほどになった。
中国に来て30年。すっかり成都での暮らしにもなじみ、流暢な四川方言で患者と交流するディアラ医師。四川方言のほかに、広東語、中国語、フランス語、スペイン語、英語など多言語を話し、中国文化をこよなく愛する。
さて、ディアラ医師は成都で、中医師として名声を得ただけではなく、伴侶にも恵まれた。成都出身の女性と結婚し、二児の父でもあり、幸せな家庭を築いている。休日の過ごし方を聞かれて「患者を診ているかも」と仕事熱心なディアラ医師。
今日も熟練した技術をもち、医者としての信頼が厚いディアラ医師を慕って訪れる患者は後をたたない。
参考元:
http://e.chengdu.cn/html/2016-11/25/content_580999.htm
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