12月3日は国際障害者デーで、中国国内で障害者に関連するさまざまなイベントが行われた。情報化時代の今、障害者がいかにして科学技術の成果を共有し、社会生活に対等に参加できるようなるかが大きな関心事となっており、ハイテクを駆使したさまざまな障害者支援の製品が続々開発されている。
■視覚障害者の「第2の目」、電子盲導犬
今年、浙江省杭州市で開催された第4回アジアパラ競技大会では、スマート電子盲導犬が注目を集めた。盲導犬は視覚障害者の「第2の目」と言われるが、長期間の訓練が必要でコストが高いため、盲導犬の数は実際のニーズを満せていないのが現状だ。浙江省の西湖大学と企業が研究開発したスマート電子盲導犬「小西」は、LiDARなどの各種センサーが統合されており、周囲の環境を判断して障害物を除けてくれる。「飼い主」はリードを持って行き先を伝えるだけで、「小西」が自動的に最適な移動経路を計画し、障害物を除けながら連れて行ってくれる。また、道の状況や障害物の存在を声で教えてくれるという。
■バリアフリー・ナビゲーション
車椅子で移動する障害者にとって、道路に障害物が多いこと、バリアフリーのトイレをすぐ見つからない可能性があることが大きな悩みの種と言える。中国の高徳地図が開発した「車椅子ナビゲーション」機能搭載の地図アプリでは、バリアフリートイレや、エレベーター付きの歩道橋の場所を教えてくれるという。また、段差や急な坂道を避ける経路を優先的に案内してくれ、車椅子の障害者のみならず足の不自由な高齢者、ベビーカーを押す親、かさばる荷物を持った歩行者などにとっても大いに役立つ。
■自由に動くスマート義手
最新のスマート義手は、ケーブルを接続したり、ヘッドマウントデバイスを使用したりすることなく、装着者の神経電気信号と筋電信号を検出し、装着者の運動意図を義手に伝えて動きに変換する。可動関節が10個あり、5本の指を自分の意思でそれぞれ独立して動かすことができるのだ。杭州アジアパラ競技大会の開会式では、中国の競泳選手・徐佳玲がスマート義手を使ってメイントーチに点火した。また、スマート義足の進歩も著しく、センサーを通じてリアルタイムでデータを収集して油圧システムを制御し、装着者の運動状況に合わせて的確で最適な動きをしてくれるとのことである。
(出典:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1783940949017006787)
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