5月18日、広東省佛山市でバックパッカーにより神秘的な仏像群が発見された。発見されたのは地元で20年あまり放置されていた数百体にも及ぶ仏像群。
生い茂る緑に囲まれ神秘的な雰囲気の仏像
(出典:騰訊網)
地形に沿って作られているため、様々な形状の仏像があり、発見後には「千佛山」や「小龍門石窟」と呼ばれている。この仏像群のある山は生い茂る樹木に隠されていたためか、これまで発見されることなく、静寂の世界に閉ざされていた。仏像群にたどり着くための入口部分も奥深く隠れているところにあり、今回、探検気分で山に入ったバックパッカーによってそのベールが脱がされたわけだ。
この仏像群には大小様々な仏像があるが、どれも生き生きとした表情をしているのが特徴。長らく日光や雨風を受けダメージもみえるが、その躍動感あふれる表情や取りまく環境でより神秘的に見え、見る人たちを圧倒している。
これらの仏像が発見され、ネットで紹介されてからは、じわじわと「仏像ブーム」が広がっている。「ネットで知って、どうしても見たくて、バックパッカー仲間と一緒に来た」と仏像を見るためにわざわざ訪れる観光客も増えた。地元でも突如発見された仏像群に、「ここ二、三日で仏像を見に来る人が増えた。以前は誰も来なかったけどね」と下山してきた村民が話すように、仏像群への入口には付近地域のナンバーをつけた10台以上の車両が連なって駐車されていた。洞窟の中に掘られた観音菩薩にいたっては訪れた人たちが、願掛けやお参りする跡もある。
さて、では、この仏像群の由来は?と興味をひくところだが、仏像のある山水区の政府関係者によると「20年前に山水区の観光スポットの一つとして建設していたもの」と当時を語る。村民の記憶によると、山水区政府が出資し、1993年から96年の間に建設されていたが、96年後半に突然作業が中断されたという。その後、半年かけて材料も含め作業関連の全てが片付けられた。ただ、それ以上の詳しい報道はない。
比較的新しい仏像群ではあるが、なぜ突然中断したのか?そしてなぜこれまで放置されていたのか?その存在自体にも「不思議」な点があり、今回偶然発見されたが、その実、仏像群がその存在を世に訴えているかのようでもある。
山壁に立体感のある仏像の姿も(出典:騰訊網)
参考:http://news.qq.com/a/20160519/007900.htm#p=1
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