2016年5月5日、騰訊網によると、陝西省西安市周辺にある唐代の歴代皇帝18人(則天武后を入れると19人)の陵墓が集まる「唐の十八陵」でこのほど、長きにわたって放置されてきた人や馬の石像が当局によってきれいに洗浄され、1000年以上の「垢」がきれいに取り除かれた。
洗浄されてきれいになった「唐の十八陵」の石像 (出典:騰訊網)
「唐の十八陵」は、日本でいえば国指定重要文化財にあたる「全国重点文物保護単位」に指定されている。しかし、陵墓の中に眠る帝王たちを守ってきた石の人馬たちは文化財としての保護を受けることなく田畑に散乱。石は黒ずみ、全体にわたって厚い苔がむす、見るも無残な状態だった。
洗浄前の石像。苔だらけで輪郭もあいまいに…… (出典:騰訊網)
それがこのほど、現地の文化財当局によって徹底的に洗浄が行われ、石像が本来持っていた白さが見事に蘇った。少し前に撮影された写真と比べると、その差は一目瞭然だ。
洗浄後の石像。見違えるほどの美しさに (出典:騰訊網)
長い歴史を持つ国ゆえ、中国国内には歴史的価値を持つ文化財が数え切れないほど存在する。しかし、その管理は必ずしもしっかりしておらず、これらの石像たちと同じ運命をたどってきた文化財も少なくない。きれいになった石像の姿は、近年ようやく文化財保護が声高に叫ばれるようになったことを表すものと言えるだろう。今後より多くの文化財が、現地当局の手厚いケアによって元の姿を取り戻すことを願いたい。
参考:
http://news.qq.com/a/20160505/070254.htm#p=1
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