香港屈指の観光スポットであるビクトリアピーク。そして山頂のビクトリアピークと麓の街を繋ぐケーブルカー「ピークトラム」も、ビクトリアピーク同様に香港のアイコン的存在である。
香港を訪れた事のある人は一度は乗車をした事がある乗り物であり、まだ訪れた事のない人もガイドブックやテレビの番組紹介の中でその姿を目にした事はあるだろう。
このピークトラム、なんと130年以上の歴史をもつ世界で最も古く貴重なケーブルカーの一つだと言われている。
ビクトリアピーク山頂エリアの海抜396メートルまで、最大傾斜が25.7度という急勾配を約10分で結ぶピークトラム。傾斜の大きさを体感できるスリル満点のアトラクションとしても人気であり、また道中のビルや木々の隙間から見えるビクトリアハーバーや香港ならではの高層ビルの絶景も魅力だ。
まさに香港を訪れた観光客、ビクトリアピーク訪問を楽しみにする人々にとって、一度は体験したい乗り物なのである。
そんな人気のピークトラムだが、実は2021年6月より約1年強の運休・大改装に入っていた。この改装は、人気のあまり混雑が酷く最長数時間の事もあるという乗車待ち時間を解消するためのもの、と伝えられている。
実際に改装前は2両編成のトラムで定員120名であったところ、改装後は同じく2両編成であるにも関わらず定員が75パーセント増しの210名と大幅増になった。
さて、こちらの写真が新しいピークトラムである。車体は昔の朱色の車体から一転し、深い緑色のボディーとなった。この深い緑色は香港の街の様々なところで見かける香港に馴染み深い色とも言えるだろう。また、以前は若干角ばった車体であったが今回のものは若干丸みがあるようにも見える。
2022年夏にお目見えした新ピークトラム
そしてもう1つの新車体の特徴は、車体の上の天窓。以前はなかった天窓が今回は取り付けられている。大きな天窓からは昼間は車内により多くの光を取り込み、またより自然の景色を眺める事ができるのではないだろうか。
近くで見ると天窓から空や香港の景色を眺める事ができるようになっているのが分かる。
クラシックで伝統を守りながらも新しくなった6代目ピークトラム。このトラムに多くの外国からの観光客が乗る日も近いかもしれない。
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