中秋節(旧暦8月15日)を終えると、本格的な秋の到来を迎える。そして“秋”といえば、やってくるのが、「上海蟹(シャンハイガニ)」のシーズン。「上海蟹」は、『九雌十雄(旧暦9月の雌、10月の雄)』という言葉があり、10月はお腹に卵を持つメス、11〜12月はミソが詰まったオスが食べごろと言われる。日本でも「上海蟹」の知名度が上がっているので、秋から冬にかけて上海を訪れるならば、現地で本場の「上海蟹」を食べたいと思う「上海蟹」ファンも多くなってきた。
「上海蟹」をまるごと一匹食べるのも良いけど、自分で殻を剥くのが面倒だと思う人も多いようだ。レストランに行き一人で蟹を食べるのも、市場で買って茹でるのもちょっとという人におすすめなのが、お手軽に「上海蟹」の味を堪能できる「カニ麺」。
地元の人気店の「カニ麺」(上海)
「カニ麺」は、だいたい「拌麺(バンミィエン/まぜそば)」が多く、麺の上にあんかけ風にカニ肉とカニ味噌がのっているのが定番。上海市内に「カニ麺」の美味しいお店は多数あり、価格もまさにピンキリなのだが、観光客も一人で気軽に行けるお店の一つが、「蟹黄魚(シィエホアンユィ)・新天地」。
地元でも人気の「蟹黄魚(シィエホアンユィ)・新天地」(上海)
日本からのツアーにも必ず入っている観光地「新天地」に近く、アクセスが良いのに、庶民的な雰囲気があるお店だ。地元でも人気なため、食事時には外までずらりと行列ができる。
濃厚なあんかけをそばにからめて食べる「蟹黄金拌麺」(上海)
看板メニューは、「蟹黄金拌麺」(68元=約1,430円)、「蟹黄魚拌麺」(88元=1,850円)といった汁なしの「拌麺」で、上海蟹のかに肉とカニ味噌に卵をからめて炒めたあんかけが濃厚で絶品だ。好みで黒酢をかけると、濃厚ながらもくどくないさっぱりした味になる。ボリュームもあり、食べるとかなりお腹いっぱいになる。
上海蟹のシーズンは特に混雑するが、実は、年間を通じて食べることができるメニューなので、シーズンを問わず、上海に来た時にはぜひ食べてみてほしい。この「蟹黄魚・新天地」は店舗の立地が良いため、食後には、新天地を散策できるところも魅力。
人気スポット「新天地」(上海)
ちなみに、現地でカニ麺人気の火付け役となった高級志向の「蟹家大院」では、蟹味噌と蟹の卵をふんだんに使った「蟹黄金(シィエホアンジン)」(360元=約7,560円)という麺もあるので、蟹好きの方はこちらのお店も試してみる価値あり。
蟹黄魚・新天地(新天地店):上海市黄浦区太倉路200号
最寄り駅は地下鉄1号線「一大会址・黄陂南路」駅
*通常は、深夜まで営業しているが、コロナ禍下では営業時間が変更になっていることもあるため、営業時間は事前に確認することが必要。
蟹家大院・十里洋場(外灘店):上海市黄浦区広東路59号
最寄り駅は地下鉄2/10号線「南京東路」駅 ほか市内数店舗展開。
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