ロシアのウクライナ侵攻に世界じゅうが平和の尊さを感じている今週。コロナが始まってからの約2年、信じられないような出来事が相次いで起きており、
感染によって起きるパニックや戦争の恐怖を感じない当たり前のように過ごしていた平和な日々がまるで遠い昔のように思えてくる。
毎日の感染者数をほぼ一桁で抑え込めている台湾だが、生活の様々な場面でコロナの影響を感じざるを得ない。
旧正月前から騒がれ始めていたのが「卵不足」だ。コロナの影響でニワトリに与える飼料の価格が高騰し、旧正月に向けての卵の需要と相まって台北エリアを中心に各地のスーパーマーケットや市場から卵が消える騒ぎとなった。
卵を扱う店には開店前から長蛇の列が出来、午前中には全て売り切れる事態に。悪質な店舗が購入金額に応じて卵の購入権が得られるようにした事で、ネット上で袋叩きに合うことも…。
デパートの卵売り場はほぼ空に
売られているのは1パックなんと300元の卵(日本円約1200円)
この深刻な卵不足は最悪4月、5月まで続くとも言われている。
3月1日から台湾のコロナ規制が緩和され、写真撮影時や運動時にはマスクを外す事が可能となった。また店舗の入店規制も緩和、禁止されていた試食も解禁になるなど、徐々にコロナ前の生活に戻ろうとしている。
感染予防の為に客同士の距離を保って営業している回転寿司
街はすっかり活気付き、行列のできる店も多くなってきた
しかしながら約2年続いているコロナの影響で、多くの店が閉店し、街の景色がすっかり変わってしまっている事も否めない。
ズラリと並んだカプセルトイ販売機の数々
かつて多くの観光客で賑わった台北地下街では度重なるコロナの波に耐えきれず、閉店する店が日に日に増えてきている。敷地を借りている店は閉店後も家賃を支払わなくてはならず、多くの店が無人となった店内にこのようにカプセルトイの販売機を置いている。人件費を削り少しでも資金を稼ぎたいという気持ちの現れであるが、今現在台北地下街はこの販売機が増え、少々不気味な雰囲気を醸し出している。
激動の2年間で台湾のみならず、世界の様々な風景が変わってしまったようだ。
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