第5波が急速な拡大をしている香港。昨日2月27日付の新規感染者は2万6千人超えとなった。
ワクチン通行証や様々な規制は既に開始されているが、一般のレストランも日中の店内飲食を取りやめたり、店をしばらく閉店するところ、また営業時間短縮などが増えてきている。
感染が増えると共に、感染者が出た住宅や訪れた場所での強制検査も数を増し、毎日大勢の人々が検査会場を訪れ、日々の検査数も莫大なものとなった。病院では医療崩壊の危機、そして隔離施設さえも不足となっている。
勿論政府側もあらゆる手段を使って状況改善を試みているが、日を追うごとに市民側も「自分で自分を守る」という気持ちが強くなっているように感じる。
現在、香港の人々は極力外出を控えている状態ではあるが、そんな中で飛びぬけて人が多く集まっているのは、日用品等を購入できるスーパーや、薬局である。
では人々は薬局で何を買っているのか? ・・・・コロナ初期はマスクや消毒液等を買い求める人が押しかけた薬局であるが、現在の目的は主に2つ、うち一つ目は簡易検査キットの入手である。
政府指定の検査会場へ行けば無料で検査をすることが可能ではあるが、この数週間はあまりに検査人数が多く検査を受けるためには何時間も危険をおかして列に並ぶ必要があったり、また検査結果も長い間待たなくてはならない状況であった。また身の回りであまりに感染例が増えてきたため、まずは自宅でも簡単に初期状況を確認できるようにこうした簡易検査キットを買い求める人が増えてきたようである。
別の薬局でも人が集まっている場所を覗くと…
簡易検査キットが売られていた。
現在薬局のみならず、屋外の路面店や食料品や雑貨店等多くの場所で検査キットを売り出している。
こちらの写真は電化製品を扱う店に置かれていたキット。
ただあまりに色々と出回り始めたせいか、政府より政府が推奨する検査キットの情報が発表されていた。いずれにしても、市民にとってはいざという時の為に持っていたいものなのであろう。
そしてもう一つ薬局で飛ぶように売れているもの・・・、それは現地で広く親しまれているパナドールを始めとする、風邪薬、解熱剤である。
どこの薬局へ行っても風邪薬の棚だけはガラガラで何もないといっもよい状態。薬局のみならず、スーパーやコンビニでも同じ状況だ。メーカーによってはまだ在庫が少量残っているものがあるが、パナドールをはじめとする数種類の薬にいたっては、何店舗回っても在庫が見当たらない状態となっている。
これも万が一コロナにかかった場合、病院が満床であるためすぐ診察を受けられない事等を考え、自宅待機の間のお守りのような存在として購入されているのであろうか。
薬棚はガラガラ状態
これが現在の香港市民の動きである。自分にできること、まずは自分で確認でき&回復の為に急ぎ飲める薬をそろえている、そんな動きが主流になっている香港である。
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