四川省にある瀘州市の消防隊ではこのほど、32台の特殊なロボットからなるロボット救援大隊が結成された。ロボットだけで構成され、各種任務を遂行する消防チームは中国全国で初めての試みとのことで、人が近づけない場所での活動や、人ができない作業をこなす実に頼もしい「精鋭部隊」が誕生した。
配備された32台のロボットは全部で9種類あり、それぞれ異なる特徴と強みを持っている。いずれも遠隔操作ユニットが備えられており、離れた場所で人間による操作が可能だ。放水銃を備えた偵察ロボットは、各種火災における鎮火の確認、救助の必要性の確認ができる。特に、石油化学工場など爆発が起こりやすい場所で、救助の安全性向上や人的な被害を軽減するうえで大きな力を発揮する。
また、赤外線カメラを備えた偵察ロボットは道路や鉄道のトンネル、地下設備の火災、有毒ガスの漏出事故、視界の悪い環境などで大いに活躍する。さらに、油火災や流動的な火災の鎮静化に役立つ発泡銃を備えた偵察ロボットもいる。
さらには、火災の状況を空中から偵察して情報を伝送し、地上からの消火活動の効率を高めるための消防用ドローン、水中での撮影やソナー探査、位置確認機能を搭載して水深300メートルまで潜水でき、水難救助やエネルギー資源探査、海底のパイプラインや光ケーブルの状況を検査する水中作業ロボットも配備。まさに「陸・海・空」という3つの次元をカバーするロボット消防部隊となっている。
どんなに技術が進歩しても、すべての災害をなくすことは難しい。しかし、人間の知恵とロボットの特殊能力ががっちり組み合わさることで、これまでだったら救えなかった多くの命を救い、被害を最小限に食い止めることができるようになるだろう。
(出典:https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_10911821)
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービス、ライブ配信サービスをご提供している会社です。
本日御紹介した「陸・海・空すべてを網羅した、中国初の「ロボット消防部隊」結成」関連についてもっと知りたい方、写真の使用をご希望の方は、是非お問い合わせください。